映画評「ミッシング」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2003年アメリカ映画 監督ロン・ハワード
ネタバレあり

20余年前にコスタ=ガブラス監督作品に同名作があったが、勿論関係ない。こちらは女性を主人公にした本格的西部劇である。

西部開拓末期、荒野の一軒家に女医ケイト・ブランシェットが二人の娘と牧童と暮らしているが、長女エヴァン・レイチェル・ウッドが誘拐される事件が起こる。娘二人と牧童二人で出かけたのだが、馬が一頭だけ帰ってきたのを見てケイトが【事件】を察するという場面がなかなかうまい。

事件の起こる前日にアパッチに同化していた父親トミー・リー・ジョーンズが20年ぶりに彼女の前に姿を現しているが、保安官に経緯を話すと誘拐したのはインディアンの呪術師のグループであって父親ではなく、逆にインディアンの習慣に熟知する彼の力を不本意ながら借りる羽目になる。

以降10歳くらいの次女ジェナ・ボイドも引き連れての誘拐犯追跡と奪回の物語が展開する。「捜索者」のような風刺にはならず、堂々たる作りだが、僕の好みで言えば、犯人側の描写は最小限に抑え、2時間以内に収まるように作ってもらいたかった。

さて、彼らが待ち伏せした犯人たちが現れる場面で、次女の双眼鏡が光って一味に気づかれるといった場面は西部劇らしく嬉しい。しかし、父親が親玉を命がけで倒し、ケイトが声を上げる。呪術師を失った一味は逃亡するが父親は死ぬ、という幕切れには昔の西部劇のような豪快さはない。好印象はあるが、もっと昔風に豪快に仕立ててもらいたかったという不満も強い。

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  • <ミッシング> 

    Excerpt: 2003年 アメリカ 138分 監督 ロン・ハワード 脚本 ケン・カウフマン 撮影 サルヴァトーレ・トティーノ 音楽 ジェームズ・ホーナー 出演 サミュエル・ジョーンズ:トミー・リー・ジョー.. Weblog: 楽蜻庵別館 racked: 2005-11-03 13:10
  • ミッシング

    Excerpt: 「ミッシング」★★★(盛岡フォーラム2) 2003年アメリカ Weblog: いつか深夜特急に乗って racked: 2005-11-08 22:11