映画評「キートンの文化生活一週間」「キートンのゴルフ狂の夢」

「キートンの文化生活一週間」
☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1920年アメリカ映画 監督エドワード・F・クライン、バスター・キートン
ネタバレあり

短編映画を評価するには慣れていないが、楽しい作品ということに尽きる。

バスター・キートンが美人シビル・シーリーと結婚し、土地を買ってそこへ新しい住居を建てる。組み立て式の住宅なのだが、彼の恋ライバルがパッケージに振られた番号を書き換えてしまった為に出来上がった家は珍無類。それでも何とか住み始めるのだが、台風がやって来ると家はくるくる回り始める。
 台風が過ぎると、役人から家を建てる場所は「線路の向こうだ」と言われ、半ば壊れかけた家を自動車で引っ張っていくことにするが、この辺りから絶好調になる。
 線路に差し掛かってきたところでロープが切れる。車の背もたれの部分と家を釘で接合するが、今度は車の下の部分だけが行ってしまうというお笑い。もたもたしていると画面左側から汽車が接近してくる。もはやこれまでと思っていると汽車は複線の反対側を通り過ぎていく。ほっと一安心、さあ移動しようかと腰を上げたところへ右側から列車が来て家は木っ端微塵。この部分の呼吸は誠に鮮やかで、感心することしきり。

台風の場面と言い、見どころ十分で20分間げらげら笑いっぱなしである。


「キートンのゴルフ狂の夢」
☆☆☆(6点/10点満点中)
1920年アメリカ映画 監督エドワード・F・クライン、バスター・キートン
ネタバレあり

「文化生活一週間」と同じ年に作られた短編だが、出来栄えはかなり落ちる。

恋人と一緒にゴルフをしていたバスター・キートンが脱獄囚に殴られ服を奪われた為官憲に追われた挙句に捕まり、死刑にされかかるが、所長の娘シビル・シーリーが何故か恋人で、彼女の機転で危ないところを救われる。やがて看守と服を交換するチャンスを恵まるが、今度は怪物のように大きな囚人に襲われてしまう。

いかにスラプスティック・コメディーとは言え、ナンセンスすぎると思っていると、それが夢だと判明するという構成はなかなかうまい。のびのびとしているので夢落ちという印象を与えない。しかし、この邦題は夢落ちをばらしてしまうので、実にまずいです。

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