映画評「ゴシカ」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2003年アメリカ映画 監督マシュー・カソヴィッツ
ネタバレだらけ

「クリムゾン・リバー」で示したサイコ・ホラーの演出力を買われたらしくフランスのマシュー・カゾヴィッツがハリウッドでもホラー系に挑戦することになった。出来栄えはほぼ同じくらいである。

女子刑務所の精神分析医師ハリー・ベリーがいつものように仕事から帰る途中雨でずぶ濡れの少女と遭遇。彼女を助けようとしたところで気を失い、意識を回復すると何故か刑務所の精神病棟に監禁されていて、理由を訊くと夫を殺した上暴れまわっているからと告げられる。少女は同僚の娘で実は4年前に死んでいたが、彼女の霊に誘われるように刑務所を抜け出ることに成功、意外な事実に辿り着くのである。

合理的に物事を考えるようにしている女性精神科医が余りの非現実的な現象の連続にいよいよ非合理な世界にも目を向けるようになるという展開が物語の重心となるはずなのだが、結局展開の一要素にしかなっていない。
 「リング」「呪恨」の影響だろう、日本的幽霊の世界がベースにあるのは分かるが、精神科医が非合理性に目覚める展開とは裏腹に展開が進むにつれ、映画は合理的になっていく。つまり少女の幽霊は彼女の夫である医師と保安官が少女たちを無差別に監禁してレイプしていた事件を暴露し、その前に妻の体を借りて医師に復讐したわけである。

合理的過ぎて展開が進むにつれ恐怖感が薄れていく弱点はあるが、探偵小説的にはなかなか面白い。

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