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zoom RSS 映画評「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」

<<   作成日時 : 2018/06/22 09:12   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2015年フランス映画 監督マイウェン
ネタバレあり

ある時期以降フランスの恋愛映画は口論が目立つようになった。元来ロマンスが嫌いではない僕も、そういうタイプを【面倒くさいお話】と呼び、余り好まない。本作は典型的な【面倒くさいお話】である。

スキーで靭帯を負傷した女性弁護士エマニュエル・ベルコがリハビリをしながら前夫ヴァンサン・カッセルとの過去をその出会いから思い出す。
 “思い出す”と書いたものの、ショットをじかに繋ぐのでそういった印象は全く醸成されず、現在と過去とをただ往復しているだけに見える。それでも過去と現在とが区別しにくいということはない。ただここ20年余り、回想形式が多すぎて食傷させられているのが実感であり、一つの時系列で正面から堂々と描いてほしいと思うが、工夫は靭帯損傷のリハビリを彼女の結婚生活における格闘のメタファーにしていることで、ありがちとは言え、悪くないアイデアである。それを見せたいが為の回想なのだろう。

作劇的には金持ちなのに抵当にしていた家具をごっそり取られるカッセルの職業がはっきりしないので舌足らずな印象があり、後半は夫君のずぼらな性格に細君ならずともうんざりしてくる。ある意味彼女の心理が解るように作られていると言えようか。

幕切れはニヤッとさせる。幼稚園の保護者面談に元夫婦が別々に現れる。息子がうまく成長して先生に褒められる。それを聞いて夫君が先に帰る。まるで夫君が成長して褒められているような印象が醸成されて終わるのである。脚本・監督が女性ということだけはあります。

原題は私の王様。赤ん坊は王様と俗に言う(?)が、成人の男もそれ(王様たる赤ん坊)に通ずるという作者の皮肉だろうか。

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