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zoom RSS 映画評「ウソはホントの恋のはじまり」

<<   作成日時 : 2018/06/21 08:49   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2013年アメリカ映画 監督キャット・コイロ
ネタバレあり

映画のノベライズを担当している独り者の三文作家ジャスティン・ロングは、喫茶店で働く妙齢美人エヴァン・レイチェル・ウッドが気に掛かり、フェイスブックを通して彼女の好みを知り(中には大いなる勘違いもあり)、ギターや料理の練習などを開始するが、不都合にも彼女が首になってしまう。即興演劇に出演する彼女と再会を果たした後は事前の準備が奏功してどんどん関係を深化させていくが、重要な局面において本当の自分を発揮できないもどかしさから苛立ちを爆発させて帰ってしまう。並行して彼女との動向を文字通り小説化、実話とは知らない出版社から、彼の実感と違う分析をされ、彼女が彼にモーションを掛けているのに彼が弱気すぎるのだ、と言われる。この発言に思うところのあった彼は、彼女が出場を控えているソーシャル・ダンスの現場へ駆けつける。

昔のロマンティック・コメディーを思い起こさせる古典的な内容で、かつてなら知り合いから情報を聞くなどするところをSNSで情報を得るといったところを新味と思いたいところだが、この5年間でSNSを絡めた作品が多くなって2013年製作という弱みが出てしまっている。惜しいですな。

とは言いつつ、出版社の二人がそうとは知らず作品評で彼に恋の指南をしてしまう辺りにそこはかとない洒落っ気が出てなかなか良い。ここは買っておきたい。

ところで、ストーカーという概念が出来て暫く経つが、僕はこれが残念でならない。そもそも恋というのは、相手のことを知りたいと思うところから始まる。結果的にしつこいまでに密かに追及することもある。特に主人公のような気の弱い人間はそうなりがちである。それを最近の人々特に若者はストーカー(的)と決めつけるのである。堂々とモーションを掛けられる人間ならともかく、そうできない人間が実際には多いはずで、道徳をわきまえず相手の心情を無視してモノ扱いで追いかける一部の不届き者と、気の弱い人間の真剣な恋情を混同してはいけない(まして本作のヒロインは自ら情報を公開しているのだ)。そうでなくても草食系が増えている世の中で、状況も考慮せずに、弱気の人間に対してはストーカー、強気の人間に対してはセク・ハラと決めつけ攻撃していては恋愛する人が益々減る。きちんと区別してくだされ。

日本流に言えば、私小説。

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