プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「緑はよみがえる」

<<   作成日時 : 2018/05/04 08:57   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

☆☆★(5点/10点満点中)
2014年イタリア映画 監督エルマンノ・オルミ
ネタバレあり

木靴の樹」(1978年)で圧倒的なインパクトを残したエルマンノ・オルミの76分ほどの小品。

第一次大戦中、雪の降り積もる高原でオーストリアと対峙しているイタリア軍の小隊が、現場の状況を知らず机の上で作戦を立てているだけの司令部の作戦に困り果てる、というだけのお話で、画面は元々雪に覆われたモノトーンの景色に加えて意図的に彩度を下げたモノクロに近い画面が特徴となっている。

オルミは元来ネオ・レアリスモを継承するような監督であるから、爆撃模様など即実的で華美さが一切なく、大衆に訴える要素が極めて薄いため、一般的にはどうしても退屈に映るであろうし、映画的に価値があると認めたいと思いつつ、僕も☆★を最低限に留めるしかなかった。オルミ監督の単独作品としては最後に観た「ポー川のひかり」(2007年)で内容に関してなかなか小難しいことを色々と書いてみたのに対し、この作品の内容については何を書いていいのか少々難儀する状態だからである。

作り方については、即実的とは言ったものの、途中で画面に向かって登場人物がモノローグを吐く(ように感じられる)場面があるなど、セミ・ドキュメンタリーとは一線を画す手法により、「ポー川のひかり」同様に寓意性の高い作品という印象を残す。

戦争が終れば緑はよみがえるが、緑が蘇れば戦争は忘れられる。そこに反戦の寓意がある。オルミが父親の経験をヒントに考えた物語という。

「ポー川のひかり」を最後に長編映画はやめると言ったオルミ。76分という中編だから、その言を撤回したとは言えないものの、「オルミはよみがえる」と言いたくなりますな。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「緑はよみがえる」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる