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zoom RSS 映画評「エゴン・シーレ 死と乙女」

<<   作成日時 : 2018/04/04 08:59   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2015年オーストリア=ルクセンブルク合作映画 監督ディーター・ベルナー
ネタバレあり

1918年世界の1割近い人から生を奪ったスペイン風邪で亡くなったオーストリアの画家エゴン・シーレの伝記映画であることは言うまでもない。で、1980年に西ドイツで作られた「エゴン・シーレ」と比べてみようと観てみた。と言っても、かの作品の記憶は殆どないのだが。

エゴン(ノア・ザーヴェトラ)が夫人エディット(マリー・ユンク)と共に重篤の病に伏しているのを、彼の妹ゲルティ(マレジ・リークナー)が発見するところから始まるのがいかにも昨今の作品で、この一番新しい時間軸と1910年頃から始まる昔との間とを何度か往来する。

彼は妹をモデルにした女性ヌードを主なテーマとして古臭い画壇と決別し、仲間のアントン・ペシュカらと革新的グループを結成する。前衛的な舞台を通して知り合ったタヒチ出身のモア(ラリッサ・アイミー・ブライドバッフ)をモデルに新進画家として台頭する一方、アントンが妹と懇ろになった為にグループは崩壊する。
 開戦直前の1914年に彼は師事するクリムトのモデルをしていたヴァリ(ファレリエ・パフナー)と知り合い、公私ともに支えてもらうような関係になるが、前の家に住む姉妹の一人エディットを見染て、さや当ての末に彼女と結婚する。心ならずも別れたヴァリは従軍看護婦になり赴任先で感染した猩紅熱で命を失う。

女性遍歴の角度からシーレを捉えるという点で、80年作と大差なく事実上のリメイク状態、14歳少女から淫行罪で訴えられる有名なエピソードも同様に取り上げられている。結局医学的に無実が証明されるが、裸体画は警察に押収されて処分されるという挿話は、wikipedia記載そのまま。彼らが処分した分でも現在では億単位の価値があるだろうに勿体ない(笑)。

大昔の伝記映画のようにエピソードを単純に連ねるだけのものではないにしても、現在の感覚では型通りのレベルだろう。画家を主人公にした作品は絵画的な印象を画面に持ち込むのが相場だが、そういう工夫も希薄で映画的に物足りない。

配役陣では、エゴン役ノア・ザーヴェトラという新人男優の美貌が目立つ。僕の目には、女優陣はそれに比べると落ちるが、ファレリエ・パフナーという女優は同じくオーストリア出身の大女優ロミー・シュナイダーを思い出させるものあり。

1980年作がエゴン・シーレを日本で僅かに有名にしたと思う。

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