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zoom RSS 映画評「ザ・ドライバー」

<<   作成日時 : 2018/03/28 09:53   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
1978年アメリカ=イギリス合作映画 監督ウォルター・ヒル
ネタバレあり

40年くらい前に映画館で観た。WOWOW【発掘良品】での再鑑賞。脚本家としては既に実績のあったウォルター・ヒルの監督としての出世作である。

逃走専用の運転手ライアン・オニールが強盗犯を乗せ、パトカーの追跡を巧みにかわす。彼が運転手をしていたことに確信を持つ刑事ブルース・ダーンは、苦い思いをさせられ続けている男を捕まえようと、運転手をよく見ていたと他の証言者から言われる賭博場帰りの美女イザベル・アジャーニに証言を求めるが、オニールから賄賂を貰っていた彼女が別人と告げるので手も足も出ない。そこで捕えた別の強盗犯に彼を運転手に選んで罠に持ち掛けるが、二流の犯罪者にオニールは乗ってこない。そこで自らオニールの弱みをつついて組ませるように仕込む。これもオニールが上を行くが、盗んだ現金の受け渡しを巡って複雑な様相を呈していく。

というお話はあるにはあるが、映画の眼目は当時やや証文の出し遅れのような感じだったカー・チェース、カー・アクションである。しかし、これが実に良かった。脚本家がメガフォンを取るとじっくりしすぎてつまらなくなるという通常の相場に陥らず、実にスピーディーに展開、カー・アクションの処理も実に適切で、今回WOWOWの解説者も指摘したようにオニールが本当に車を運転しているように見える。撮影監督フィリップ・H・ラスロップとのコンビネーションが良かったのだろう。

各見せ場について、物足りなさを覚えるよりぐっと長く、しかも、飽きる前に埒をあける時間配分も絶妙。コンピューターに頼ってやたらにカットを刻み(しかもアップを多用するため)何をやっているか碌に解らない映画が多い現在の感覚では、カット割りがもたもたしている感じに見えるかもしれないが、しかし、何をやっているか碌に解らない細切れカットより何をやっているかよく解る見せ方のほうが良いに決まっている。論をまたない。

出演作に佳作・秀作が少なくないものの、軟弱な感じで映画俳優として余り評価していないライアン・オニールは、観る前には相当不安があり、実際素晴らしいとも言いにくいが、寡黙の犯罪者を演じて予想以上に気分を出していた。それが奏功してハードボイルド・ムードが上手く醸成された佳作と言うべし。

役名がない映画です。

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