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zoom RSS 映画評「エイリアン2」

<<   作成日時 : 2017/12/06 09:06   >>

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☆☆☆☆★(9点/10点満点中)
1986年アメリカ映画 監督ジェームズ・キャメロン
ネタバレあり

ご存知「エイリアン」の続編。

以前は“続編に旨いものなし”の定説があったが、「ゴッドファーザー2」「フレンチ・コネクション2」を経て、この辺りになると必ずしもそうとは言い切れなくなった。マイナーで拾い物的な秀作であった第一作と違ってこちらは歴然としたメジャー作品として登場、その期待を裏切らない、非常に優れた作品であった。

ところで、二階のオーディオ・ルームで使っているブルーレイ・レコーダーの出力がHDMIしかなく、ここ2、3年プリメインアンプを通さずに映画を観ていたのだが、今日届いた変換機を通すことでそれが可能になった。その実験を兼ねての再鑑賞である。
 機械は不具合なくまずはめでたし。最初右側から音が出ず焦ったものの、最初に使ったRCAケーブルのR側が断線していただけだった。この手の映画はやはり低音が効かないと迫力が出ない。30年前の作品だから音質がまあまあ程度とは言え、迫力十分で、満足した。

前作でただ一人生き残り宇宙空間を漂流していたリプリー(シガーニー・ウィーヴァ―)が57年ぶりに救出され、エイリアンとの闘いの悪夢に悩まされるある日、関係者たちが安全と信じ込んでいた、彼女たちがかつて調査した現入植地から連絡が途絶え、請われる形で宇宙海兵隊や開発会社の悪党(ポール・ライザー)のアドヴァイザーとして探検に同行する。

原題において前作の"Alien"に対し、今回"Aliens"となっていることから解るように敵たるエイリアンは複数、それもかなり多い。それらと入植地各地点で戦闘を繰り広げ、様々な不都合を克服していく模様はサスペンス満点で手に汗握らせる。特に後半はそれが断続的にずっと続き、超弩級とはこういうことを言うのだという思いに駆られる。理想的な直線型展開である。

本作では女性陣の奮闘が目立つ。海兵隊の女性兵士(ジャネット・ゴールドスタイン)の活躍も素晴らしいが、唯一の入植地の生存者ニュートちゃん(キャリー・ヘン)も何気なく頑張る。彼女と疑似母娘のようになったリプリーは勿論大奮闘、その様子に泣けてきましたぞ。すっかり母親と決め込んだニュートちゃん、最後に「ママ!」と叫ぶ。
 リプリーは男性上位時代の女傑だ。当時はそれ故に目立ったということもあったが、今回見直してみても、絶対的に素晴らしい女傑なのであると感心させられた。21世紀に入って女傑は政治的背景と共に流行して無数に現れているが、彼女ほど力強い働きを見せるヒロインは見当たらない。
 相対的にだらしない男性陣の中で、ランス・ヘンリクスンのアンドロイドがなかなかのヒーローぶりを見せる。しかも、彼の性格造形に人間風刺の影が見えて面白い。

といった次第で、ジェームズ・キャメロンの作品ではこれを一番買う。

映画って、本当に面白いもんですね!

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
いや〜っ!!劇場で鑑賞しましたが、これは本当にこれは傑作でありました。

先日、シガーニー・ウィーヴァーの出演作品を2本、テレビ東京でやっておりました。
『ミッシングID』と『シャドー・チェイサー』
『シャドー・チェイサー』はブルースウィルスの名前があったので録画しておいてみたのですが、30分程度で殺されてしまいました。
実は生きてましたとなるのかと思っていたら、そのままでした。
監督も無名、主演男優も無名だったので助けるために出たのかな?
ねこのひげ
2017/12/06 17:36
ねこのひげさん、こんにちは。

アンプの効果もあって、前回以上に楽しめました。
見終わった後、もっと大きな音量でも良かったかなと思ったくらい。

「ミッシングID」はWOWOWで見ました。シガーニーは少年を助ける医者役でしたね。
「シャドー・チェイサー」はどうも未鑑賞です。実質スペインの映画で、請われる形で出たのでしょう。映画は箔が付けられ、彼は出演料を稼げる。相互の利益が一致したのでしょう。
オカピー
2017/12/06 22:23
これは、宇宙版ベトナム戦争なんでしょうね!

 ベトナムでは、70年代の最新兵器で武装した米兵は、旧式銃と、刺す,絞めるなどの肉弾戦で戦うベトコンに敗北しました・・。
熱帯アジアの密林で、神出鬼没に現れるベトコンは、米兵にとってはエイリアンのような恐怖であったでしょう・・。
 
 エイリアンの形態も、幼虫のときは欧米人の嫌いなエビ、カニ的な感じで、成体時は巨大な昆虫か爬虫類を思わせる・・人間の根源的な恐怖を刺激するものでした。

 シガーニー・ウィーヴァーのリプリーが再び悪夢の惑星に赴きエイリアンと対峙する過程も、ベトナムで後遺症を受けた兵士が、志願して戦場に舞い戻る自己再生のエピソードを彷彿させると思います・・。
浅野佑都
2017/12/07 20:28
浅野佑都さん、こんにちは。

>宇宙版ベトナム戦争
そのものですね。
だから、圧倒的な支持を受ける中、ごく一部の「エイリアン」原理派から否定的な意見も出てくるのでしょう。
僕は面白ければ何でも良いです^^

>欧米人の嫌いなエビ、カニ
本当に彼らは甲殻類が嫌いですよね。
1960年代のほぼ無名のSFで初めてカニみたいな宇宙人が出て来るのを見て痛感しましたよ。
日本人もあれほど大きければ確かに気持ち悪いと思うでしょうが、日常的にはまず感じませんね。

>ベトナムで後遺症
70年代はこの手の作品が実に多かった。「ディア・ハンター」はその代表格でしょう。
さすがに80年になると直球は減り、その中で本作はカモフラージュ作品として生まれたのでしょうね。
オカピー
2017/12/07 22:17

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