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zoom RSS 映画評「MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間」

<<   作成日時 : 2017/12/20 09:42   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2015年アメリカ映画 監督ドン・チードル
ネタバレあり

タイトル通りトランペットの大物マイルス・デイヴィスの伝記的映画である。
 僕は平均的日本人よりは遙かにモダン・ジャズを聴いていると思うが、ファンとまでは言えない。サクソフォンの大物ジョン・コルトレーンやソニー・ロリンズは幾つかCDを買って愛聴しているが、デイヴィスについては一枚も持っていず、部分的に聴いたことがあるだけ、蘊蓄をたれることが全く出来ないのは残念。

音楽絡みの作品なので、オーディオ装置を通して観た。これがなかなか高音質で良く、映画としては訳のわからないところが多いものの、何とか最低限の☆は維持できた。夏に観たジェームズ・ブラウンの伝記映画「ジェームズ・ブラウン〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜」と共通するところが多い作品である。

1970年代後半、体調不良で酒と麻薬に溺れるデイヴィス(ドン・チードル)は長く音楽活動を休止している。ある時“ローリング・ストーン”誌の記者デイヴ・ブレイドン(ユアン・マクレガー)に押しかけられた結果、未発表の大切な録音テープ(10号オープン・リール)をプロモーター一味に盗まれ、次第に喧嘩友達的になって来たブレイドンと共に取り返しに出る。大騒動の末に取り返したテープに入っていたのは、オルガンを弾くデイヴィスであった。

という落ちで、プロモーターの秘蔵っ子がオルガンを弾いて彼を立ち直らせようとするところで終わり、本物のマイルスがウェイン・ショーターやハービー・ハンコックと演奏するカムバック後の実際映像に変わる。

作品としては“大山鳴動して鼠一匹”的と言おうか、ピントが外れたような幕切れで、実際をよく知る人にはこれだけでも感動的なのかもしれないが、わずかに知る程度の僕には現状の作り方では胸に迫ってこない。

ジャズを変えたと言われる革命的な二枚、「カインド・オブ・ブルー」(1959年)の頃に結婚し、「ビッチェズ・ブリュー」(1969年)の前に離婚した元妻フランシス・テイラー(エマヤツィ・コーリナルディ)を事あるごとに思い出し、現在と過去を往復する作劇で、ピストルを振り回して脅迫する強面の一面と元妻に未練たらたらの弱々しさの併存が少し興味深い。しかし、あの大立ち回りは本当の話であろうか? 冒頭で共通性に触れた伝記作品でのブラウンのライフル騒動に本物らしさがあったのに対し、こちらは嘘っぽく見えてしまう。

チードルが脚本・監督を兼ねて奮闘しているが、作劇と展開ぶりは舌足らずの印象を免れない。その代わり演技はさすがである。

タイトルは彼のLPから。

図書館で代表的なところを借りようと思っているが、人気があってなかなかお鉢が回って来ず、そのうちに忘れてしまう、の繰り返し。

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