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zoom RSS 映画評「クリムゾン・ピーク」

<<   作成日時 : 2017/12/02 10:09   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2015年アメリカ=カナダ合作映画 監督ギエルモ・デル・トロ
ネタバレあり

20世紀初め、米国の実業家ジム・ビーヴァーの娘で作家志願ミア・ワシコウスカは、英国からやってきた準男爵トム・ヒドルストンと恋に落ちて間もなく、彼とその姉ジェシカ・チャステインの接近を金目当てと怪しむ父親が殺される事件が起きる。
 葬儀を澄まして落ち着いた彼女は結局準男爵と結ばれて、姉が先に帰っていた広大だが随分荒廃している屋敷にやって来る。しかし、少女時代から母親の霊を初め様々な霊に接触されてきた彼女は、霊の導きで姉弟が謀って母親を殺したことを掴み、しかも近親相姦の関係にあることを知るに及び、遂には殺されそうになる。
 そこへ彼女を良く知る医師チャーリー・ハナムが姉弟の秘密を知って、はるばる駆けつけてくる。さあ、彼女は生き延びることができるか。

というお話で、彼女が語っている時点で、死者が語っているという変化球を考えない限り助かることが予測されてしまって弱いが、このお話が彼女が本作中で書いてきた幽霊小説の中味と判る落ちとなって少しニヤッとさせる。メアリー・シェリーやホームズの相棒である医師ワトソンなど古典ネタによる伏線の使い方もなかなか上手い。

監督がギエルモ・デル・トロだから、時折グロテスクな描写があるが、全体のムードは英国ゴシック調で感触は悪くない。ところが、ハナムが駆けつけてテンポが俄かに速くなると、ゴシックはゴシックでもエドガー・アラン・ポー風それも少々安っぽい、かつてロジャー・コーマンがポーを原作に作った廉価ホラーのようになってかなりがっかりさせられる。いかに何でも漫画っぽすぎるだろう。

ミア・ワシコウスカはすっかり時代劇の女優となりました。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
「クリムゾン・ピーク」
ゴシック・ホラー。大好物のジャンルだ。怖く、グロく、美しく。そして、怖く、グロく、美しく、と撮らせたら、今の所私にとってベストはギレルモ・デル・トロ監督である。監督お得意のクリーチャーは今回はあんまり活躍しないが、ヨーロッパ怪奇の館を「あるある」で表現。非常に雰囲気があり、怖さ倍増。しかし、こんなに西洋風の恐怖なのに、私の心の中に浮かび来る言葉はただ一つ。そう、日本の民間伝承で伝わる「親の意見とナスビの花は、千に一つの無駄もない。」というアレだ。10歳の頃から言われていたのに。「クリムゾン・ピー... ...続きを見る
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
私もオンデマンドで観賞していました。

サイコな姉と野心家の弟のおぞましい企みに
巻き込まれてしまうビーヴァー家の父と娘。
ロキ役の印象が強いヒドルストン。
彼ご自身が貴族の血を受け継いでいるとか?
その容姿端麗が生かされている意味では
本作は或る意味ハマり役かもしれませんが(笑)
ハイ・ライズの彼と比較し観てしまいました。

本作のストーリー展開
やや短絡的すぎたと言うか今少し加筆(捻り)が
あっても良かったよ、う、な?

それにしましてもミア・ワシコウスカさんは
この時代背景が似合う女優さんですね。
ドラゴン・タトゥーの女をやはり
演じていてほしかった気もします(苦笑)
小枝
2017/12/02 13:29
小枝さん、こんにちは。

>ヒドルストン
非常に貴族的な容貌をしているので、適役でした。
「ハイ・ライズ」より似合っているでしょう。

>ストーリー
後半が気に入りませんでした。
最後の対決には笑っちゃいましたが、小枝さんは如何でしたか?

>ミア・ワシコウスカ
この間は本作より50年くらい前19世紀半ば舞台の「ボヴァリー夫人」に出演しているのを見ました。クラシックな容貌だと思います。
オカピー
2017/12/02 22:56
どうもTBが行かないようなので(FC2の管理ページでは「送信済み」とは出ているのですが)。
いま、BIGLOVEとのTB相性が悪いようです。TB廃止のブログが増えてきて、いよいよか!?なんて思ったり。
ワシコウスカさんは、たしかバートンの「アリス」で初めて観て、こんなに業界で長持ち(?)するとは思いませんでした。
ボー
URL
2017/12/08 07:22
ボーさん、お久しぶりです。

そういう事情がありましたか!
編集ページの保留にも入っていず、ここ数年来どのブログとも相性が良かったので、謎と言うしかありません。
しかし、ライブドアとgooのTB機能停止は映画ファンにとっては痛いですね。映画ブログが栄えたのはTB機能故とも言えるのに。これでは新しいご贔屓が生まれませんよ(怒)。

>ワシコウスカさん
僕はもう少し前から見ていますが、最初は現代的な少女役でしたが、このところ「ボヴァリー夫人」とか、どうも100年以上前の近代時代ものが目立ってきました。
オカピー
2017/12/08 09:15

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