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zoom RSS 映画評「聖の青春」

<<   作成日時 : 2017/11/04 08:29   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2016年日本映画 監督・森義孝
ネタバレあり

将棋には全く疎い。駒の動かし方が大体解るとは言うものの、勝負することはできない。将棋界への興味も少なく、本作の主人公である村山聖(むらやま・さとし)という棋士は全く知らなかった。29歳で夭折したとは言え、不勉強でしたな。

広島に生まれ育った少年時代にネフローゼを病んでいることの判った村山(松山ケンイチ)は病院で将棋に触れて実力を伸ばし、大阪の森信雄(リリー・フランキー)に師事、やがて年下ながら先を行く羽生善治(東出昌大)と戦うために上京、膀胱がんと闘いながら壮絶な勝負を繰り広げる。

というお話は、将棋に通じているのに越したことはないが、人は何のために戦うのか(ひいては何故生きるのか、の意に通ずる)という命題も打ち出され、死生観をめぐって普遍的に観ることが可能。
 村山は、天才肌で斜に構えるところがあると思えば、天才・羽生に対してはかなり素直な様子を見せる。殊に自分が長く生きられないことを前提に女性体験願望を表明するところが印象深い。さらに、好きなコミックに関するエピソードも面白く、通っていた本屋の女性に思いを寄せていたのだろう。

映画的にどこが優れていると言えるほどのものはないが、それは素直に作られていることの証左でもある。

体重を20kg以上増やしたらしい松山ケンイチと、僕でもよく知っている羽生善治になり切った東出昌大のなり切りぶりはなかなか凄い。似ていること即ち良い演技ということではないにしても、表現力の一端であることもまた確か。

泉鏡花に「高野聖(こうやひじり)」という小説があるので、「ひじりの青春」と思っていたら「さとしの青春」なのでした。

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『聖の青春』
□オフィシャルサイト 「聖の青春」□監督 森義隆□脚本 向井康介□原作 大崎善生□キャスト 松山ケンイチ、東出昌大、リリー・フランキー、染谷将太、安田顕、柄本時生■鑑賞日 12月11日(日)■劇 場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2017/11/04 08:59
聖の青春 ★★★★
29歳の若さでこの世を去った天才棋士・村山聖の生涯をつづる大崎善生のノンフィクションを、松山ケンイチ主演で映画化。幼いころより患う難病と闘いながら将棋の道を突き進んだ村山の壮絶な人生を、羽生善治をはじめとする同世代の棋士との死闘や、彼を支える師匠や両親たちの愛を通して描く。『宇宙兄弟』などの森義隆がメガホンを取り、『マイ・バック・ページ』などの向井康介が脚本を担当。大幅な体重増量など徹底した役作りに挑んだ松山の熱演が光る。 あらすじ:幼少期から難病を患う村山聖は、入退院を繰り返す中で将棋と出会い... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2017/11/05 16:08
聖の青春
生きること。 ...続きを見る
to Heart
2017/11/06 19:17
聖の青春 (2016)
まったく、カメレオン俳優・松山ケンイチ、「デスノート」でLを演じた彼と同一人物と分からないほどの肉体改造ですよね。いくら、主人公・聖の生命力の源は、才気と難病から来るものだった、と納得させられますが、そこまで徹しんなくては… と思いつつ、感服。羽生善治を演じた、東出昌大も、めちゃくちゃ似ていて雰囲気。さすがの映像化、棋士会館の空気も再現されてて、圧巻でした。「w座からの招待」で見たもので、補足説明してくれてた部分も、心にしみました。(聖が羽生を食堂に連れていったのは、幼少期から難病で薄味ばかりだ... ...続きを見る
のほほん便り
2017/11/13 08:46
映画評「3月のライオン 前編」
☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・大友啓史 ネタバレあり ...続きを見る
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2018/05/07 09:25

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