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zoom RSS 映画評「君がくれたグッドライフ」

<<   作成日時 : 2017/11/21 11:26   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2014年ドイツ映画 監督クリスティアン・チューベルト
ネタバレあり

現在のドイツ。二十代の頃から15年続けて自転車旅行を続けてきた夫婦や兄弟を含む6人組。今年の当番となったハンネス(フローリアン・ダーヴィト・フィッツ)は何故か楽しめるところのなさそうなベルギーに決める。

その心は・・・というお話で、旅の中盤で彼は、自分がALS(筋萎縮性側索硬化症)のため尊厳死の認められているベルギーで死ぬ決意をしたのだと告げ、仲間たちはショックを受ける。妻のキキ(ユリア・コーシッツ)は「自分と相談もなしに」となじり、弟(フォルカー・ブルッフ)は悔しがって、同じ兄弟なのに父親由来のこの病気を患っていないことを詫びる。

死病を患っている青年が仲間たちと旅に出、自死を決める英国映画「僕が星になるまえに」と似たムードの作品で、医師の援助による尊厳死であるか否かという違いがあるにしても、二番煎じである感は否めない。

それとは別に、死病と尊厳死がテーマである言ってそこに傾倒し余り陰鬱になるのも困るものの、この友人たちが互いに命ずるいじわるゲームに品がないものが多く感じが悪すぎる。明るいのは良いがもう少し爽やかな気分に推移するほうが良かった。まあ、欧米の現実がこんなものなのだろうから、文句は意味がないのかもしれない。

現在ベルギーとスイスが尊厳死を認めていて、スイスに行き尊厳死を遂げるフランスの老婦人を描いた「母の身終い」という作品もある。尊厳死を遂げる施設の描写が興味深いと言っては語弊があるが、世界的に尊厳死を認める国が徐々に増えてくると思うと、参考にしたい気持ちも湧く。
 自殺に否定的な宗教観の欧州からこういう国々が現れるのだから、物凄い高齢化社会になっている日本も考え始めても良いのだろうが、何故かそういう感じになって来ない。死刑は認めているのに不思議である。僕は、本人・家族・国家の多大なる負担を総合的に勘案して尊厳死は認められるべきと思うのである。

自死をテーマにした作品に二つに「僕」と「君」。配給会社は「ぼくきみ」病にかかっておりますな。大本は観客の問題だろうが、提供する側から観客の精神性を変えていく気概も欲しいね。

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