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zoom RSS 映画評「盗聴作戦」

<<   作成日時 : 2017/10/30 09:16   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
1971年アメリカ映画 監督シドニー・ルメット
ネタバレあり

「ショーン・コネリー/盗聴作戦」というのが正式邦題と思う。それはともかく、不調期と言いながらシドニー・ルメットの監督作品とも思われぬつまらなさ。さすがにピントを外してしまった脚本(実績のあるフランク・ピアスン)ではどうにもならなかったらしい。大昔に観たが、内容はすっかり忘れていた。

10年の刑期を終えた英国出身の泥棒ショーン・コネリーが、愛人ダイアン・キャノンに会いにアパートメント(日本流にいうとマンション)を訪れ、その住人からごっそり強奪してやろうと、おかまの美術商マーティン・バルサム、機械に強い若者クリストファー・ウォーケン(デビュー作)以下6名ほどのメンバーを集める。偽装してアパートメントの様子を探った後、いよいよ実行に移す。

というお話だが、彼等の行動は何者かを盗聴していたFBIにより把握されており、失敗に終わる。

強奪される側の住民の描き方や反応もひどくコミカルであり、それに加えて情報が筒抜けとも知らずに犯行を実行する強盗団の間抜けぶりが目立つ一方、それと終盤のルメットらしいドキュメンタリー・タッチの処理やウォーケンの悲劇的な最期などとの間で一貫しないものがあり、首を傾げたくなる。また、コミカルであっても強盗団が主役であれば、観客としてはサスペンスを期待するであろうに、間抜けすぎてその期待に応えられるところが全くない。同じような犯罪劇でもルメットが後年作る「狼たちの午後」(1975年)とは大違いだ。

唯一収穫と言えるのは、強盗団と警察隊の攻守が繰り広げられてる場面群に、既に解放された住民たちが官憲に答える時間軸では後になる部分をインサートするアイデアくらい。1971年でこの作劇はさすがに珍しい。

ハリスン・フォードのデビュー作かと思っていたが、クリストファー・ウォーケンだった。フォードが「カンバセーション・・・盗聴・・・」に出ていたことによる混同だ。

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コメント(4件)

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>不調期と言いながらシドニー・ルメットの監督作品とも思われぬつまらなさ

日野康一先生が著作「ショーン・コネリー」で「サスペンスがないサスペンス映画」と酷評していました

>井森美幸
>この時代にあって髪の毛を変な色に染めない

今時稀有な存在です。

>下仁田

Google画像検索しました。町並み。
こんにゃく料理の店、そして映画館「東宝」の跡。以前は二階桟敷のある芝居小屋。
風情があっていいですね

>彼女のヌード写真を見て「気持ち悪い」

「刺青殺人事件」の高田美和は素敵でしたよ
蟷螂の斧
2017/11/01 06:48
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>サスペンスがないサスペンス映画
異議なし、です。

>今時稀有な存在です。
誰か結婚してやってください^^

>下仁田
僕らの辺りはそれほどでもないですが、下仁田まで下ると、かなりの家でこんにゃくを自宅で作る習慣があるようですよ。
ねぎも有名です。この辺でもねぎは大量に作っています。
結構過ごしやすいところだと思いますよ(台風の影響も日本で最小地域?)

>「刺青殺人事件」
TVは余り観ない僕ですが、原作に関心あったので、観たような気がします。
ずぼらを決め込んで、まだ読んでいませんが^^;
オカピー
2017/11/01 19:20
>ずぼらを決め込んで、まだ読んでいませんが^^;

僕も小説の方は未読です。
TV版の神津恭介役は近藤正臣。

>ねぎも有名です。

良い所のようですね

>誰か結婚してやってください^^

なぜか多い。昭和43年度生まれの美女(?)たち

>異議なし、です。

あの頃のショーン・コネリーは作品に恵まれなかった。
「風とライオン」から評価されたんですよね?
蟷螂の斧
2017/11/03 09:12
蟷螂の斧さん、こんにちは。

>TV版の神津恭介役は近藤正臣。
近藤氏は、最近、再びよく見るようになりましたね。

>良い所のようですね
山なので、余り雨が多いと心配になりますが。
のんびりした良いところですよ。

>あの頃のショーン・コネリー
脱ジェームズ・ボンドで一生懸命だったのが空回りしたのでしょうね。
それが初めてうまく行ったのが「風とライオン」だったということでしょう。
オカピー
2017/11/03 22:53

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