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zoom RSS 映画評「溺れるナイフ」

<<   作成日時 : 2017/10/29 10:28   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2016年日本映画 監督・山戸結希
ネタバレあり

ジョージ朝倉という漫画家の同名コミックを若手監督・山戸結希が映画化した青春映画。
 IMDbの6.1(中間点5.5の111%)と比べると、【Yahoo!映画】の2.28(中間点3の76%)は相当悪い。これは原作ファンの偏った採点に左右されてしまう同サイトの悪い傾向が見事に出ている。実力は原作ファンの投票が殆どないはずのIMDbがほぼ正しく表していると思われる。

東京でモデルをしていた中学3年生・小松菜奈が父方祖父が旅館を経営している浮雲町に引っ越し、仕事は程々こなすうちに、町の火祭のお面を作っている旧家の息子・菅田将暉(同級生)とステディーな関係になるが、火祭の最中に宿泊客を装った菜奈嬢のファンに拉致・強姦未遂の目に遭わされ、菅田君がうまく救出できなかったことから、二人の関係は壊れていく。
 高校生になると、今度は同じく同級生の重岡大毅とステディーになる。が、事件による傷を引きずる彼女は怏々とした気分の為に関係を維持することができなくなり関係を解消する。その頃事件を髣髴とする物語を内容とする映画主演をオファーされ、ひどく悩むものの、それを受け入れることで人間として一段高い段階に上る。

コミック版はいざ知らず、映画版は青春恋愛映画の枠を超えているのではないか。神という単語や祭という要素が単純にもたらすものとは言え、風景の捉え方も含めて、一種の神話を構成している気がする。初期の柳町光男を観るような印象があり、しかも、殊に前半は青春映画としての瑞々しさも共存している。

が、二回目の祭以降の展開は独り合点が過ぎて感心できない。祭での騒動は菜奈ちゃんの夢か幻想と思って間違いないだろうが、その後上映される映画の登場人物に菅田君が代わる幕切れが甚だ解り難い。前段の幻想におけるヒーローぶりを考えると、彼が彼女の神になったということと理解することはできる。この幕切れは解り難い割にミーハー的青春映画の気分があり、どうもしっくり来ない。

しかし、今回僕が初めて触れた山戸監督には注目したい部分が相当ある。有望と思う。

市川実和子が小松菜奈の母親役。そもそも菜奈ちゃんを見るたびに市川実和子かその妹・実日子を思い出す(但し、僕はどちらがどちらか区別が付いていない)ので、さもありなんでした。

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溺れるナイフ★★★★
映画化もされた「平凡ポンチ」「ピース オブ ケイク」などのジョージ朝倉の人気コミックを映画化した型破りなラブストーリー。東京から田舎町に引っ越して来た美少女と、個性的な少年の出会いを軸に、10代特有のヒリヒリとした青春の日々を描写する。主演は、小松菜奈と菅田将暉。監督を務めるのは原作の大ファンだという『5つ数えれば君の夢』などの山戸結希。原作が持つ独特の世界観をスクリーンに焼き付けた物語に魅了される。 あらすじ:東京で雑誌モデルを務める望月夏芽(小松菜奈)は、急に父親の郷里である浮雲町に転居する... ...続きを見る
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2017/10/29 12:37

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