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zoom RSS 映画評「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」

<<   作成日時 : 2017/10/20 11:13   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2016年アメリカ映画 監督エドワード・ズウィック
ネタバレあり

リー・チャイルドが生み出した事実上の探偵ジャック・リーチャーにトム・クルーズが扮し、活躍するサスペンス・アクション第二弾。

風来坊の元陸軍少佐リーチャーが、事件解決に協力してもらった女性のターナー少佐(コビー・スマルダーズ)に会いにワシントンDCにある基地に行くと「彼女はスパイ容疑で逮捕された」と言われる。彼自身があるシングル・マザーから娘の父親として訴えられていることも知る。
 彼女の弁護官を探し当てた彼は、その足で彼女を脱出させて無実を証明しようと共同戦線を張るうち、二人ともやっつけてしまおうと狙う軍内部の悪党が繰り出す殺し屋グループに襲われる。
 二人が彼の娘とされる少女サマンサ(ダニカ・ヤロシュ)を連れて、事件の背景を探ろうと赴いたニュー・オーリンズに到着するやいなや、殺し屋たちは少女を人質にすべく追いかけまわり、実際に人質に取られて苦境に立たされる。

序盤はミステリーらしい展開で、かなり面白い。彼が規律に忠実な女性軍曹(マダリン・ホーチャー)からそれを逆手に取って弁護官を聞き出す何気ない作戦などニヤニヤしたくなる。彼女をかつて指導した上官の名前をリーチャーがコードネームにして連絡を取るのも楽しい。
 が、サマンサが人質に取られる前後の、アクション化する終盤は「96時間」の二番煎じで、調子が落ちる。但し、エドワード・ズウィックは、かなり細かく割るカット割りでもじっくり見せることに心がけて、昨今多い、何をやっているか碌に解らないものと違って大変好もしい。

内容的に第一作ほどハードボイルド性はなくなったが、オーソドックスという印象は余り変わらない。オールド・ファンとトム・クルーズの映画はなかなか相性が良いと言うべし。
 その一方で、本格ファンの多いAllcinemaにも、例によってアンチ・トム・クルーズ・ファンのくだらない批判があった。特にトム・クルーズのファンというわけでもない僕がそこそこ楽しんだのだから「またこいつ(トム・クルーズ)のPV」なんてことは絶対ない。顔が少しニクソン化しているのは僕も認めるが。

少女が実の娘でないのでは意味がない、といった趣旨の意見を読んだが、逆である。実の娘ではないから、孤独なアウトロー故の疑似親子の意味が強調されるのである。これは、家族再生映画の変形なのだ。

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「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」
う〜ん、面白かったけど、普通な感じ。括りで言えば、2013年に公開された「アウトロー」の続編である。ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は元軍人で、常人を超えた卓越した能力のある男。「アウトロー」は、このジャック・リーチャーが、西部劇でいう孤独なガンマンのような感じでイカしていた。孤独の中に漂うアウトロー。神出鬼没というのとはちょっと違うんだけれども、放浪するジャック・リーチャーが現れ悪を挫く。ここが「西部劇の孤独なガンマン」とイメージした所以である。CGバリバリのアクションとは異なる「カクイ... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2017/10/20 12:37
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK★★★
リー・チャイルドの小説を実写化したアクション『アウトロー』の続編。かつてアメリカ軍の優秀な秘密捜査官だったが、今は放浪生活を送る男ジャック・リーチャーが、巨大な陰謀に挑む。監督は、『ラスト サムライ』などのエドワード・ズウィック。前作に引き続いてトム・クルーズが主演を務め、『アベンジャーズ』シリーズなどのコビー・スマルダーズやテレビドラマ「プリズン・ブレイク」シリーズなどのロバート・ネッパーらが脇を固める。ド派手な見せ場の数々や、トムのアクションも痛快。 あらすじ:アメリカ軍の優秀な秘密捜査官だ... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2017/10/20 15:24
[映画]ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
2016年、アメリカ 原題:Jack Reacher: Never Go Back 原作:リー・チャイルド 監督:エドワード・ズウィック 脚本:エドワード・ズウィック、マーシャル・ハースコビッツ 出演:トム・クルーズ、コビー・スマルダース、ダニカ・ヤロシュ、ロバート・ネッパー 元米軍捜査官 ...続きを見る
一人でお茶を
2017/10/20 15:30
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
上映時間 118分 脚本 エドワード・ズウィック /マーシャル・ハースコヴィッツ 監督 エドワード・ズウィック 出演 トム・クルーズ/コビー・スマルダーズ/ダニカ・ヤロシュ/ロバート・ネッパー/オルディス・ホッジ/パトリック・ヒューシンガー/ロバート・ネッパー? ...続きを見る
to Heart
2017/10/21 17:56
『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』('16初鑑賞104・劇場)
☆☆☆☆− (10段階評価で 8) 11月12日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター8にて 13:10の回を鑑賞。 ...続きを見る
みはいる・BのB
2017/10/23 14:08
「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」☆成熟した大人のアクション
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
トム・クルーズは、ハリウッドスター然とした自分をセルフパロディにしたりできるし、それを活かした作品もありますが、この映画は昔のプログラムピクチャー、日本だと渡り鳥シリーズとか網走番外地とか、あのかんじを正統的に見せていて、よかったです。これがふつうにやれてしまえるトム・クルーズ様はえらい! アメリカ映画はこういうのちゃんとやれる技術はしっかりしていますからね。おはなしには時事的な要素も盛り込んでいましたし。
nessko
URL
2017/10/20 15:35
nesskoさん、こんにちは。

>渡り鳥シリーズ
言い得て妙です。
その通りと思います。

>技術
この間「カサブランカ」を換骨奪胎したような「マリアンヌ」という作品で“良い場合のアメリカ映画”という表現を使いましたが、エログロがなくズウィックがきちんと見せたところに、同様に“良い場合のアメリカ映画”と感じましたね。
オカピー
2017/10/20 22:27

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