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zoom RSS 映画評「シークレット・デイ」

<<   作成日時 : 2017/09/20 10:30   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2014年アメリカ映画 監督エイミー・バーグ
ネタバレあり

日本で劇場公開された新作(但し1年遅れ)を見ようと思うと、近年はどうも邦画が多くなってしまう。元来洋画ファンたる僕には余り歓迎できないことなので、珍しく本邦劇場未公開と知りつつ観てみた。
 アメリカ映画で大量生産されている誘拐ものというのは食傷気味ながら、昔からのご贔屓ダイアン・レインが主演というのが主な理由である。

周囲にうまく溶け込めない10歳の少女アリス(ブリン・ノークイスト)とロニー(エヴァ・グレース・ケルナー)が誕生パーティーから追い出された帰り道に見つけた黒人の赤ん坊を連れ去る。やがて赤ん坊は死体で発見され、二人は逮捕されて少年院に送られる。
 8年後、彼女たちが街に戻ってきた後、3歳の幼女がデパートから消える。8年前に赤ん坊を殺された黒人女性から二人が街に戻ったことを気付かされた警察は、旧悪のある二人を容疑者とし、別々に取り調べをする。やがて前の事件同様担当になった女性刑事(エリザベス・バンクス)はアリス(ダニエル・マクドナルド)の母親ヘレン(ダイアン・レイン)がカギを握っていると判断、詰問すると彼女は娘アリスが入所中に子供を産んだことを告白、ここから謎は一気に解明していく。

四半世紀前に英国で起きた10歳の少年二人による誘拐殺人事件に触発されたような内容で、孤独な少女たちの心理のもつれをほどくように解明していく心理映画の側面が強い。その狙いが明確になる中盤以降はなかなか興味深く観られるが、個人的には、前後がうまく繋がらない序盤の要領を得ない展開ぶりが相当マイナスとなった。
 終わってみれば、これは決して作者たち(原作:ローラ・リップマン、脚色:ニコール・ホロフセナー、監督エイミー・バーグ)の能力の問題で要領を得なくなったわけでなく、そういう風に見せることで謎を残しつつ進める手法であることが判ってくるが、僕は古臭い人間だから手法であろうと実力であろうとそう見えるものはそういうものとみなして評価することが多い。悪しからず。

力点が少女の心理にあるので捜査ものとしては大したことないが、女性刑事を演じたいつもはけばけばしいエリザベス・バンクスの、新境地を開くストレートな演技が印象に残る。

考えた方によっては、幕切れにゾッとさせるものがあり、ダイアン・レインのシングル・マザーもしっかりしているが故になかなか怖い。18歳になったロニーに扮するのはダコタ・ファニング。

義兄はテロに苦しむフランスを「病んでいる」と言ったが、どちらかと言うと交通事故の後遺症みたいな感じではないか。本当に病んでいるのはアメリカであろう。誘拐がこんなに多い先進国は恐らく他にない。

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