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zoom RSS 映画評「イレブン・ミニッツ」

<<   作成日時 : 2017/09/13 10:38   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2015年ポーランド=アイルランド合作映画 監督イエジー・スコリモフスキ
ネタバレあり

イエジー・スコリモフスキは初期の頃ポーランドで作った一連のモノクロ作品はわけが解らない作品ばかりだったが、英国で作った「早春」(1970年)は異様な感触が残るにしても一般的な青春映画として見られる範疇で、最近の「エッセンシャル・キリング」(2010年)はかなり解りやすくなっていた。
 本作は終わってみれば「な〜んだ、これを見せたかったのか」という単純なお話であるが、途中までは独り合点を続け、僕のような素直な観客を置いてきぼりにする。

嫉妬深い夫(ボイチェフ・メツファルドフスキ)が5時に、女優の妻(パウリナ・ハプコ)が怪しからぬ魂胆のある映画監督(リチャード・ドーマー)と会っているホテルに向かい、やがて妻に寄り添っている監督に襲い掛かる。ホテルのベランダがその勢いで壊れ監督と妻は落下して掃除夫の乗るリフトを直撃、その落下により下を走っているバイクやバスを巻き込む大事故が引き起こされる。

というお話はほんの11分間の出来事だったらしく、最後に事故に巻き込まれてしまう人々の(11分間の)人生模様が並行描写される。
 何の事前情報も得ずに見る観客は人物の繋がりを色々と憶測するが、本質的な繋がりのない人々だから当然解らないまま、以上のような大惨事を目撃して唖然とさせられる仕組みである。
 まあ一種の実験映画であるが、スコリモフスキの昔の作品のほうがいかにも実験映画的な実験映画になっているし、サイレントの実験映画のほうが余程インパクトはある。

こんな予測不能な大悲劇であっても、世界の中にあっては取るに足らない小さな出来事なのだよ、人間など卑小な存在なんだよというのが、監督の世界観・人生観であることは結末まで観れば容易に理解できる。後学の為に見ておくのも良いと思うが、映画マニア以外には余りお勧めできない。

どうもすっきりしないので、「家にこもるの好き」監督なんてダジャレを考えてみた。

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イレブン・ミニッツ ★★★
『ムーンライティング』などで知られ、カンヌ、ベネチア、ベルリン国際映画祭で受賞経験のあるポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキが放つ群像サスペンス。大都会に暮らすわけありの11人の人々と1匹の犬が織り成す、午後5時から5時11分までのそれぞれのドラマを交錯... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2017/09/14 16:34

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