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zoom RSS 映画評「アムール、愛の法廷」

<<   作成日時 : 2017/09/11 08:41   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2015年フランス映画 監督クリスチャン・ヴァンサン
ネタバレあり

大統領の料理人」を作ったクリスチャン・ヴァンサン監督の変則ロマンス。

厳格さで知られる重罪裁判所の裁判長ファブリス・ルキーニが、乳児だった自分の娘を殺したかどで訴えられた事件を担当することになるが、陪審員の中にかつて股関節手術をしてくれた女医シセ・バベット・クヌッセンを見出して動揺する。離婚寸前の彼にとって彼女は真に恋した女性だったのだ。
 早速メールを送って喫茶店で旧交を温めることにするが、娘と二人で過ごしている彼女は彼を男性としては何とも思っていないことを知ってがっかり。しかし、その娘を交えて話すなどして彼の心は柔和になる。その影響か裁判で無罪判決を下した彼は次の裁判に臨む。再び陪審員候補として裁判所に現れた彼女は選から洩れると一度は消えるが、傍聴人として戻ってくる。

終わってみれば、裁判を狂言回し若しくは触媒として進行する中年ロマンスという枠組みで語れるわけだが、審理中の裁判にしても或いはそこに語られない愛があるのではないかと思わせるところもあり、そこにあろうとなかろうと“愛”を通奏低音として進行する物語と言って間違いない。

ただ、作劇のバランスが悪く、中盤裁判映画からロマンスへ突然変調するような印象になっているので、台詞に気の利いたものがあるとは言え、佳作以上か問われると「否」と答えざるを得ない。フランスでは同じ人が色々な裁判で陪審員を務めるのだろうか。これがよく解らないと幕切れの味わいを感じ取りにくい。

ファブリス・ルキーニは好演しているが、彼にはどこか人の好さを感じさせるところがあるため後半に主人公が柔和になった印象が明確に感じられない印象を伴う。かつてのルイ・ジューヴェ辺りならもっと気分が出ただろう。

いかにもフランス流。どこか懐かしい香りがします。

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