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zoom RSS 映画評「三匹の子ぶた」〜ウォルト・ディズニー短編アニメーション傑作選

<<   作成日時 : 2017/08/15 09:57   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
1933年アメリカ映画 監督バート・ジレット
ネタバレあり

WOWOWによる「アカデミー賞!ウォルト・ディズニー短編アニメーション傑作集」第二弾。日本でもよく知られた童話のミュージカル的アニメ化で、1934年度アカデミー短編アニメ賞を受賞した上映時間9分の秀作。ディズニーは1933年から39年まで8年連続で短編アニメ賞を受賞することになる。

三匹の子ぶたが家を作ることになる。最初の子豚はわらで作り、二番目の子豚は木の枝で作り、三番目の子豚はレンガで作り、最初の二匹の家は彼らを食料として狙うオオカミに吹き飛ばされて、二匹は三番目の家に逃げることになる。三番目は煙突から入ってきたオオカミを煮え湯の中に入れて退散させる。

というお話はお馴染みだが、僕が少年の頃読んだのはオリジナルの残酷版である。つまり、二匹の子豚は食べられ、オオカミも煮立てられて食べられてしまう。
 ディズニー映画は童話を自己流に大幅に改定するのが習いとなっているが、このディズニー・アニメの影響か、本作通りの穏健版が現在は主流であると聞く。

ディズニーが古い童話を独自に変えるのは一向に構わないものの、時々ディズニー教と思われるファンの奇妙なコメントに遭遇するのには怒りすら覚える。
 2年ほど前にフランス実写版の「美女と野獣」(2014年)に対して、「ディズニーに対するリスペクトがない」というのを読んだ。不勉強も良いところで、「美女と野獣」はフランスのおとぎ話であるし、それが日本でよく知られるようになったのは同じく同名のフランス映画のおかげであろう。それを言うならディズニーこそリスペクトしなければならない。事実関係の誤認もさることながら、原作・原案をリスペクトしなければならないという発想自体が気に入らない。
 最近もっと噴飯するコメントに触れた。「グリム兄弟やアンデルセンがディズニーをパクった。彼らは謝罪するべきである」というものである。子供の頃に学級図書などで読み、こちらがオリジナルであることを知らないはずもないのだが。グリム兄弟は19世紀半ば、アンデルセンは19世紀後半、ディズニーが生まれる前に物故している。僕などもテキトーなことを言っている可能性はあるが、ここまでの常識外れの無知を晒したことはないと思う。

作品としては、押韻した歌詞が楽しいミュージカル仕立てで、前述通り残酷性を排して明朗に展開しているのが良い。「花と木」に比べると散文的なのはやむを得ないでしょう。

時々グリム童話の「オオカミと七匹の子ヤギ」と混乱する。こちらは英国伝承だったよね?

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