プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「生きうつしのプリマ」

<<   作成日時 : 2017/08/13 09:03   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

☆☆★(5点/10点満点中)
2015年ドイツ映画 監督マルガリータ・フォン・トロッタ
ネタバレあり

ハンナ・アーレント」が好調だったマルガレーテ・フォン・トロッタの新作だが、素材に助けられたところのある前述作ほど強く印象付けられない。

現在のドイツ。クラブ歌手ゾフィ(カッチャ・リーマン)が、何かと呼び出す父親パウル(マティアス・ハービッヒ)にまたも呼び出され、1年前に死んだ母エヴェリン(バルバラ・スコヴァ)に瓜二つのオペラ歌手カタリーナ(バルバラ二役)の正体を探りに会ってこいと言われ、彼女が拠点とするニューヨークへ出かける。
 カタリーナは自分のアイデンティティを探られるのを嫌がるが、重度の認知症を患う母親ローザ(カリン・ドール)がゾフィの持つ写真に反応して「エヴェリン」と発したことから、自分の出自に興味を持ち始め、ゾフィとは異父姉妹であることを認める。

ここから彼女の父親は誰か、という興味に焦点が移り、今度はカタリーナが父親を求めてドイツへ来る。流れとしてエヴェリンを狂言回しにして展開していくように見えたお話が、カタリーナがドイツへ来るところから、周辺の人物を介してエヴェリンが真の愛を探っていた過去のお話に転換していくのが、平凡な図式のうちに、なかなか文学的なアプローチとして興味を喚起する。

しかし、車が林の中を移動する美しいショットを何度か挿入するなど場面構成に工夫が見られるところはあるものの、そうした文学的な狙いがはっきりと見えるほどに効果的な作劇が出来ているとは思われない。

認知症の老女を演じたカリン・ドール。ヒッチコック・ファンには懐かしい女優。「トパーズ」で印象的な死に方をした彼女ですよ。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「生きうつしのプリマ」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる