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zoom RSS 映画評「炎の人ゴッホ」

<<   作成日時 : 2017/07/04 08:40   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
1956年アメリカ映画 監督ヴィンセント・ミネリ
ネタバレあり

僕の記憶では44年前にTVで観ている。その半年ほど前にゴーギャンをモデルにしたサマセット・モームの小説「月と6ペンス」を読んでいたせいもあり、興味深く観たものだ。そうした絡みでゴーギャンとの場面がもっとあったような記憶があったが、今回再鑑賞してみると思いのほか短かった。人の記憶は全く当てにならない。

「生の渇望」といった原題がこの邦題になったのは、この映画の公開の数年前に三好十郎がゴッホを主人公に発表した戯曲「炎の人」から拝借したものだろう。

アメリカン・ニューシネマ以降の伝記映画は、特定のエピソードに焦点を当てたり、テーマを据えて展開するが、この時代のものは主要なエピソードを連ねるものが多く、本作もそれに倣っているため、かなり駆け足気味、不満が残るところもある。
 しかし、監督のヴィンセント・ミネリはミュージカルではなくてもきちんと展開してい、ゴッホの生涯をかいつまんで理解するには丁度良い。

画面は美しく、野外場面のいかにもセットっぽいところがマイナスになるどころか絵画のようであり、画家を主人公にした内容に非常に合っている。

カーク・ダグラスのゴッホは自画像のイメージと重なる神経質そうな容貌で適役、豪快なゴーギャンのアンソニー・クィンも好演。三好十郎の戯曲でも重要な役であった弟テオにジェームズ・ドナルド。

僕が見た最初のヴィンセント・ミネリの作品だと思う。若い人は知らないと思うので説明すると、彼はかのライザ・ミネリの父親。ライザ・ミネリも知らない? それでは、話にならんわ(笑)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
大昔にTV(確か国営放送)で観たのですが、それは多分博士と同じ44年前なんでしょうね。
エキセントリックなゴッホ像にショックを覚えたのも記憶にあります。耳を切っちゃうとかネ。以降、彼の絵を観る時の心構えというか、鑑賞態度を変化させた映画でもあります。

>アメリカン・ニューシネマ・・・かなり駆け足気味、不満が残るところもある。

博士ならではの、こういう俯瞰的考察は勉強になるなぁ。
十瑠
2017/07/04 11:06
十瑠さん、こんにちは。

観た年は憶えているのですが、どこの放送局だったか全く記憶にないですね。

>ゴッホ像
激しい性格でしたねえ。

>耳を切っちゃう
特撮技術と、それ以上にヘイズ・コードの理由で、直接は描かれませんでしたが、知らなければショックですよね。

>俯瞰的考察
有難うございます。
歴史的考察をする映画ブログも余りないので、今回は少し価値がありましたかね。
オカピー
2017/07/04 22:14

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