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zoom RSS 映画評「イーグル・ジャンプ」

<<   作成日時 : 2017/07/30 09:02   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2016年イギリス=ドイツ=アメリカ映画 監督デクスター・フレッチャー
ネタバレあり

どのオリンピックだったか記憶はなかったが、英国代表として出場した唯一のスキー・ジャンプ選手が記録は散々ながら話題になったのを憶えていた。オリンピック・マニアの僕は生放送で見ていた。
 本作はWOWOWのパンフレットで、どうも彼即ちマイケル・エドワーズの伝記映画らしいと知って観ることにしたが、日本劇場未公開でしたよ(僕のスタンスとして監督が有名であるといった特殊な事情のない限り劇場未公開映画は観ない)。しかし、積極的に選んだ部類だから、良しとしよう。

1987年、子供の頃からオリンピック出場を目指していた彼(タロン・エガートン)は、英国で一人の選手もいないスキー・ジャンプに挑戦することにする。70m級(現在のノーマルヒル)で43メートルを飛び、転倒しないという条件をクリアした為代表に決まるかと思いきや、英国オリンピック委員会が条件を61mに変える。
 練習場に選んだドイツで勝手にコーチに選んだやさぐれた元ジャンプ選手ピアリー(ヒュー・ジャックマン)との練習の結果丁度61mでこれをクリアする。かくして臨んだ1988年のカルガリー・オリンピックの70m級で61.5mを飛び、その剽軽さから一躍話題の人になるが、最初から反感を持っていた英国関係者は面白からず、彼を批判する。これに一発奮起した彼は全く飛んだことのない90m級(現ラージヒル)に挑戦、見事に73.5mを飛ぶ。

僕の記憶では飛んだ瞬間にもう着地していた感じだったが、実際には61.5mも飛んでいた(今世紀初めの女子選手くらいの成績ですかな)。正にクーベルタン男爵が引用した「オリンピックは、勝つことではなく、参加することに意義がある」を地で行った選手として記憶される選手となった。めでたしめでたし。

主人公の夢実現に向けた一種のスポ根映画だけに留めず、一流選手の座を自ら放り投げたピアリー(架空?)の再生物語を同時に語り、要領良くすっきり観られる作品になっているので、時間がある方はどうぞ。音楽は、オリンピックものだけに先日再鑑賞したばかりの「炎のランナー」(1981年)のパロディーのような感じ。

後年彼を思い出させたのは、2000年シドニー・オリンピックの赤道ギニア100m自由形代表エリック・ムサンバニの懸命に泳ぐ姿である。何しろ水泳代表なのに、途中で溺れそうになるという前代未聞の選手だった。僕が知っている限りオリンピックに出場した最弱の、しかし、愛すべき選手だ。

かのマッチ・ニッカネンも出て来る。普通の風程度では全くびくともしないジャンパーだったが、ある時強い追い風を受けてさすがに失速した。アナウンサーが「ニッカネンでも影響を受けるほどの強い風」と表現するくらい強い選手だった。本作ではニッカネンもエドワーズも軽いV字で飛んでいるが、これは史実に反する。

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