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zoom RSS 映画評「ヤング・アダルト・ニューヨーク」

<<   作成日時 : 2017/07/22 11:29   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2014年アメリカ映画 監督ノア・バームバック
ネタバレあり

イカとクジラ」よりヌーヴェル・ヴァーグっぽい「フランシス・ハ」が気に入ったノア・バームバック監督の新作。

ニューヨークのドキュメンタリー映画作家ベン・スティラーは、有名ドキュメンタリー作家チャールズ・グロディンの娘である妻ナオミ・ワッツをプロデューサーに映画製作を進めるものの、8年経っても完成しない。
 大学で彼の講義を聞いていた聴講生のドキュメンタリー映画作家志願アダム・ドライヴァーとその妻アマンダ・サイフリッドに賛辞を贈られて友人関係になる。
 ところが、スティラーは若い二人と付き合ううちに、子供ができなかったことが主たる原因で妻と不和になる。しかも、ドライヴァーが偶然を捉えて作っていたと思われたドキュメンタリーがかなり計算されたものと気づいて、怒りに駆られるが、これが彼の人生観に影響を与え、妻と和解して養子を迎える。

「フランシス・ハ」のフランソワ・トリュフォーへのオマージュぶりにご機嫌になったので結構期待して観始めた。今回もまたトリュフォーが実際に使ったヴィヴァルディの音楽をふんだんに使い、かつ、主人公が「足るを知る」境地に至る経緯を描いた前作に似た展開ぶりなのに、何故か余りピンと来ない。

翻って、トリュフォーのドワネルもののようなとぼけた感じに、ジャン=リュック・ゴダールを思わせる学者の場面などを交えてアメリカナイズした印象は、ウッディー・アレンっぽい。つまり、アレンはヌーヴェル・ヴァーグをアメリカナイズした感じだったのだと今になって(?)気づいた。「ドキュメンタリーには僅かな演出もあってはいけないか」という映画論も興味深い。

といった具合に映画学(?)的にはなかなか面白いものの、映画の中で作られているドキュメンタリーの内容がさっぱり解らず、ドラマ部分とうまく有機的に結合できなかったということが、ピンと来なかった理由だろう。

お話の軸が世代間ギャップなのに、ヤングがクラシック志向で、アダルトがデジタル三昧というひねくれ具合が可笑しい。

邦題の「ヤング・アダルト」はYAのことではなくて、ヤングとアダルトということらしいね。

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ヤング・アダルト・ニューヨーク★★★・5
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