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zoom RSS 映画評「ミニー&モスコウィッツ」

<<   作成日時 : 2017/06/08 08:54   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
1971年アメリカ映画 監督ジョン・カサヴェテス
ネタバレあり

一部で物凄く高く評価されているジョン・カサヴェテスは、一定の評価をしつつも愛好する監督ではない。つまらないと思ったこともない代わりに、「凄い」と思うこともない、そんな感じである。

美術館に勤めるミニー(ジーナ・ローランズ)が、年寄りの友人が勝手に連絡を取った男との食事に応じた店の駐車場で暴力を振るわれそうになる。それを目撃した駐車係のモスコウィッツ(シーモア・カッセル)に救われるが、彼の態度も妙で怖くなって逃げる。すっかり彼女が気に入った彼はなおも追いかける。しかし、何故か彼と一緒にいると、彼が殴られ、彼女も殴られたりする。相性が悪いのだと思いつつ、ふと見せる彼の愛情深さに、出会って4日目にして結婚を決める。

というだけのお話で、ユーモアの少ないウッディー・アレン作品のような感じがすると同時に、フレーム意識を取り払ったような画面による長回しなので、舞台劇をドキュメンタリーの感覚で見ている印象を覚える。セミ・ドキュメンタリー的なタッチが現場に臨んでいるような印象を催させるのはいつも通りながら、演劇で言う“場”をはっきりと分けた作り方が本作にそういう印象を覚えさせるのである。

ユニークなのは結婚を決めた後の急展開で、母親同士をまじえた妙な会話とこれまた変な結婚式の後、いきなり子だくさんになっている二人と両家の様子が映し出される。
 この極端な作劇は、まるで別の世界に住んでいるようで実は(或いは、だからこそ)相性の良い二人を描く時、結婚までの過程こそ大事なのだよ、というカサヴェテスの表白を意味しているのだと思う。

映画としての面白味は二人の関係の妙な進行ぶりに尽きる。二人のやり取りが面倒くさい印象もあるが、リアリズムが最重要であると考える向きにはかなり評価されるだろう。

ヒロインのサングラスは、他人を避けたい心理の現れ。そこに彼女の孤独があった。

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