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zoom RSS 映画評「あの頃エッフェル塔の下で」

<<   作成日時 : 2017/06/27 11:47   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2015年フランス映画 監督アルノー・デプレシャン
ネタバレあり

アルノー・デプレシャン監督としては「そして僕は恋をする」の続編的作品のようだが、20年も前に見た作品なのでしかと解りません。

ロシアから帰仏した人類学者ポール・デダリュス(マチュー・アマルリック)が、スパイ容疑で取り調べられる。十代半ば(カンタン・ドルメール)にソ連を訪れた時イスラエルに渡るのを希望するユダヤ少年にパスポートを渡したことが原因で、捜査官(アンドレ・デュソリエ)もその説明に納得する。

ポールが捜査官に語る三つの少年・青年時代の回想が画面になって展開するわけだが、その二つ目がパスポートを巡る冒険談。そして第3話である妹の同級生エステル(ルー・ロワ=ルコリネ)との甘酢っぽい恋愛関係の顛末が、眼目となって大々的に語られる。

個人的には前半がまだるっこく、さっさと恋愛譚から始めれば良かったのにと構成に難を感じるが、それでも第1話・第2話でアイリスによる場面転換やショットの強調方法からフランソワ・トリュフォーへの傾倒を小出しにした印象を覚えさせ、それが第3話でいよいよ本格化するので俄然嬉しくなる。3人称に擬した(?)ナレーションが断然トリュフォー(特に「恋のエチュード」)っぽいのである。エステルに関しては第4の壁を破る観客への語り掛けが多く、それも最初鏡を通した後直接観客側に向くという二段構えの語り掛けは洒落っ気満点と言うべし。

肝心の恋愛のほうは、くっついたり離れたりの繰り返しでフランス映画らしい面倒臭さがあって徐々に飽きてくる。トリュフォーのドワネルもののようにコミカルさがあればもっと面白くなったと思う。が、トリュフォーへの傾倒ぶりを買って★一つ余分に進呈いたします。
 「スパニッシュ・アパートメント」シリーズのセドリック・クラピッシュのほうが作劇的にもトリュフォー度は高いが、こういう監督の存在はトリュフォー・ファンとしては嬉しい。

嬉しさも 中くらいなり おらが梅雨 クラピッシュに 届かぬものかは

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あの頃エッフェル塔の下で★★★
『クリスマス・ストーリー』などのフランスの巨匠、アルノー・デプレシャンが監督と脚本を務めた人間ドラマ。長年海外生活をしてきた主人公がパリへ戻る途中、ひょんなことから若かりし日の思い出に浸る様子を丁寧に映す。新人のカンタン・ドルメールが青春時代、『ジミー... ...続きを見る
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