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zoom RSS 映画評「熱海殺人事件」

<<   作成日時 : 2017/06/14 08:49   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
1986年日本映画 監督・高橋和男
ネタバレあり

劇作家“つかこうへい”の名前は何故か高校の英語の教師から初めて聞いた。結局彼の芝居は観たことがなく、映画版の「蒲田行進曲」「二代目はクリスチャン」「幕末純情伝」を観たのみなので、劇作家としての彼について語る資格はない。

部長刑事・二階堂伝兵衛(仲代達矢)が、直属の部下である女性刑事(婦警?)・水野朋子(志穂美悦子)、地方からやって来た新任刑事・熊田留吉(風間杜夫)との三人で、熱海で起きた幼馴染殺人事件について捜査開始、既に捕らえられている犯人・大山次郎(竹田高利)を交えて、事件の背景を探ることになる。

一見本格ミステリーを想像させる題名だが、謎解き要素があるとすれば、犯人の動機だけ。いずれにしても、本作において、殺人事件は、部長刑事と水野刑事、熊田と親しくなった売春婦(大西多摩恵)、殺人犯と幼馴染による三つの愛情関係を浮かび上がらせるための道具に過ぎない。「蒲田行進曲」ほど屈折はしていないにしても、人情に立脚する愛情関係に共通するものがある。

しかし、かの秀作が愛情関係とそれを浮かび上がらせる道具であった映画撮影とがうまく絡み合って面白味を高めたのに対し、本作の捜査模様は愛情の機微を描く道具としてさほど機能していない。一番関連付けられるのは、大山と水野刑事とが再現場面を演ずる劇中劇だが、「蒲田」の階段落ちのようなクライマックス性を欠き、冗長にして退屈。高橋和男という、劇場用映画作品は本作しかない監督は舞台中継のように漫然と撮っているだけで、演出(見せ方)次第でもっと面白くなったはずの場面である。

映画ファンには多少楽しめる部分があって、この劇中劇のなかで題名が出される「愛と青春の旅立ち」が、終幕でパロディーとして本格的に再現される。但し、かの映画を知らないと全く意味を成さないが、パロディーとはそういうものだ。

初鑑賞のはずだが、幕切れには文字通りの既視感がある。本当に初見だったのだろうか?

破天荒な刑事でした。イメージは銭形警部とルパン3世が合体したような感じ?

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