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zoom RSS 映画評「貞子vs伽椰子」

<<   作成日時 : 2017/06/10 09:20   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2016年日本映画 監督・白石晃士
ネタバレあり

初めて見たこの手の企画ものは「ドラゴンVS7人の吸血鬼」(1974年)。今思うに、ハイブリッドものの先駆けみたいなものですな。昨今はこの種も増えて色々あるが、近年では「バットマンVSスーパーマン」が面白味はともかく最大の巨編。本作に最も似たアイデアはホラー映画二大巨頭が対決する「フレディVSジェイソン」である。

両親の結婚式のビデオをDVD化したい大学生・佐津川愛美が親友の山本美月にダビングを頼む。二人がジャンク屋で買ったビデオデッキに、受講している講師・甲本雅裕から聞いた“呪いのビデオ”が入っていたため大騒動になる。実際に観たのは愛美嬢一人で、二人は甲本先生に相談し、お祓い師に観てもらうが、現れた貞子(七海エリー)はものともせず、二人以外を皆殺しにしてしまう。
 この騒動を聞きつけて不良探偵みたいな霊媒師・安藤政信が霊と感応することが出来る盲目の少女・菊池麻衣と現れる。愛美嬢は結局死ぬ。
 その近くには、引っ越してきた女子高生・玉城ティナが接触してしまった伽椰子(遠藤留奈)の家があり、安藤師は貞子と伽椰子を対決させて両者を滅ぼそうと、親友の為にわざわざビデオを見た美月嬢とティナ嬢を使って呼び寄せる。

「リング」は着想が評価できたが、「呪怨」のビデオ・シリーズは単独で見ると訳が分からず全く評価しなかった。劇場版は単独で観ても解るように修正されていた。どちらにも日本のオカルト映画らしくゾッとする怖さはあった。
 で、本作はその二体が対決すれば面白いだろうという単細胞な発想が愉快で、前半は些かまだるっこいが、安藤師が現れてからいよいよこの二体が対決することが解って楽しくなってくる。

しかし、霊体同士だから対決が具体的ではなくお楽しみは限定的で、どちらも滅びずに合体して強力になってしまうという、笑えないが笑いたくなる結末も締まらない。対決そのものにはニヤニヤできるが、恐怖映画を観て怖くないのでは星を多く与えることはできませぬ。

監督はどちらのオリジナル・シリーズにも関係がない白石晃士。

TVで観ると余計怖くない。

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