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zoom RSS 映画評「復活」(2016年)

<<   作成日時 : 2017/05/31 08:58   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2016年アメリカ映画 監督ケヴィン・レイノルズ
ネタバレあり

この題名ではレフ・トルストイの小説の映画化を思い浮かべる人が多いだろうが、本作はキリストの復活をテーマにした史劇である。かの小説の題名もキリストの復活から採られたわけだが。因みに、ロシア語では「復活」と「日曜日」は同じ発音をする(綴りが微妙に違う)。

紀元30年。ローマの百人隊長クラヴィウス(ジョセフ・ファインズ)は、ピラト総督(ピーター・ファース)の指令の下、ゴルゴタの丘でナザレのイエス(クリフ・カーティス)の処刑を指揮する。復活するという予言と噂があった為に死体を厳重に封印するが、三日後に死体が消えてなくなり、復活したという発言をする者が続出する。
 総督に命じられたクラヴィウスは噂を封じ込める為に調査を開始、やがて自分が処刑を命じた本人が怪我の痕もそのままに信者たちと会談している現場を目撃するが、間もなくイエスは忽然と姿を消す。クラヴィウスは「見た事実が信じられない」とショックを受け、信者たちと共に彼を探し求める。

キリスト教徒ではなくても洋画を幅広くご覧になる方には余りにお馴染みのお話につき、新味に欠けると言わざるを得ないが、異教徒ローマ人から見た“復活”というアングルをつけたこと、歴訪型ミステリーのような要素があることで、面白味がないこともない。

監督は「ロビン・フッド」「モンテ・クリスト伯」「トリスタンとイゾルデ」といった作品で史劇に実績のあるケヴィン・レイノルズ。この人ははったりをきかせない即実的な作りをするので、史劇故にもう少しスペクタクル性を持たせて欲しくなるが、その代わり非常に実感を伴う。現実離れしたお話をこういう風に撮る彼は真面目な人なのだろう。

因みに、ピラト総督に扮するのはピーター・ファース。少年時代に観た青春映画「ダニエルとマリア」(1972年)の腺病質な少年だったあの彼ですよ。随分貫禄がつきましたなあ。

現在ジャン・カルヴァンの大著「キリスト教綱要」を読んでいる。面倒くさい解釈論を読むと、やはり日本人のいい加減な宗教観が良いと思う。日本で大きな宗教戦争がなかったのは多分そのいい加減さである。

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