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zoom RSS 映画評「THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション」

<<   作成日時 : 2017/05/23 09:03   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2014年アメリカ映画 監督フィリップ・マーティン
ネタバレあり

贋作と言えば正統派サスペンスを想像させるが、必ずしもそうとは言いにくい。

塀の中の贋作画家ジョン・トラヴォルタは、一人息子タイ・シェリダンが末期の脳腫瘍と知り、自分を密告した悪党アンスン・マウントに借金をして早めに出獄できるよう謀ってもらう。その借金のかたとなるのは、モネの名画「散歩、日傘をさす女」の贋作を書いた上で美術館にある本物と取り換える仕事。マウントはその絵を南米の麻薬王に売るのである。
 マウントを見張っている麻薬捜査班の美人刑事アビゲイル・スペンサーがトラヴォルタの計画に気づいて接触してくる。息子トラヴォルタと確執のある父親の詐欺師クリストファー・プラマーが孫の為に一生懸命になっている息子を見直して協力、マウント一味を出し抜こうとする。
 さあ、その首尾はいかに?

泥棒一族三代を描いた「ファミリービジネス」(1989年)の構図に似て、父・子・孫の三人が一つのことを成し遂げる過程で家族らしい情を復活させていくお話で、こちらの人情話は悪くないが、肝心の犯罪のほうに疑問が多い。
 プラマーが鑑定士に成りすまして、盗んできた本物を「偽物です」と言うくらいなら、最初からあんな危険を冒してすり替える必要はなかったのではないか。マウント一味の目が光っているだろうからすり替える真似をする必要はあったかもしれないが。途中から美人刑事と事実上手を組むのを考えると、この作戦でもマウントを倒し麻薬王も捕えさせることはできたように思われる。
 大体、贋作画家にすり替えまでさせるという悪党の頭も変である。この原作画家、妙に喧嘩も強く、その際に贋作専門とは言え大事な手を痛めつけかねない殴打をしすぎるような気もする。

といった具合に犯罪の方面は穴が多くて余り楽しめず、お話の為のお話に終わった感が強い。人情面でも息子を末期癌にする必要はない。折角老人が麻薬王から鑑定謝礼の大金をもらうのだから、お金さえかければ治るような病気にしたほうが親子の再生物語も生きて来るだろう。

それにしても長い邦題である。説明的であればあるほど、TV2時間ドラマの如き安っぽいイメージが作られ、逆効果であると言うべし。

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