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zoom RSS 映画評「X-MEN:アポカリプス」

<<   作成日時 : 2017/05/21 09:06   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2016年アメリカ映画 監督ブライアン・シンガー
ネタバレあり

マーヴェル・コミックスの映画化はストーリー面、ヴィジュアル面双方のレヴェルが高く、観ているうちに思わず楽しんでしまうが、正直に言えば、少し作られすぎである。これだけのパフォーマンスであれば出てくるスパンが長いほうがいざ観た時のインパクトが大きいとずっと言っているのは、我ながら、正論であると思う。シリーズは構わないが、シリアル性(連続性)が高いものは、僕のような何でも見る派にはしんどい。記憶が追い付かない。

ところで、マーヴェルの中で僕はこのシリーズを一番のご贔屓にしているが、第1シリーズにおいては世評とずれがあった。ドラマというジャンルが厳然とある以上、ジャンル映画はアクションやサスペンスを軸に据えるべきでドラマ部分はアクションを盛り立てる要素に留めるべきなのに、世間はキャラクターの苦悩や葛藤というドラマ性中心に進んだ第1作・第2作を高く評価した。僕は、各人のパフォーマンスが矢継ぎ早に様々に観られた第3作を、忍者合戦と称し、買ったのである。
 新シリーズはその忍者合戦の方向に舵を切って大いによろしく、レヴェルは旧シリーズより高いと思っている。

さて本作。お話の発端は、紀元前3600年エジプト古王朝に君臨していたミュータント“アポカリプス”(オスカー・アイザック)がその転移能力を生かして別の超人に移ろうとしていたところ反乱にあって崩壊するピラミッドに封印されてしまう。
 1983年ミュータント向け学園の経営に勤しむプロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)は、封印を解かれ転移すべき優れた能力を持つミュータントを探す“アポカリプス”の標的となり、彼に与する者と、そうはさせじと対抗する正義派とが決戦を繰り広げることになる。

まとめようと思えばかように短くまとめられる単純な構図のお話であるが、両派のミュータントがそれぞれの側に分立していく過程を一々描いている為、“アポカリプス”の狙いが明確になるまでは暫く散漫で落ち着かない時間帯が続く。見せ場たっぷりなので退屈はしないが、作品としては少し弱いだろうか。
 それでも旧作の記憶がないと置いてきぼりにされてしまう新シリーズ第2作よりは、僕のように前のお話をしかと憶えていない若しくは単独で評価したがる輩にはこちらのほうが幾分か面白い。とは言え旧作群の記憶があった方がぐっと楽しめる作り方につき、お話のそもそもの始まりであり断然の秀作だった新シリーズ第1作には及ばず。

終盤は旧シリーズ第3作の忍者合戦に近くて楽しめるが、惜しむらくは「アベンジャーズ」が作られ、お話としてはもっと似た構図の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」を見た後で有難味が薄い。

わたしは、プロフェッサーOです。

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