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zoom RSS 映画評「サウスポー」

<<   作成日時 : 2017/04/30 08:04   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2015年アメリカ映画 監督アントワーヌ・フークア
ネタバレあり

プロ・ボクシングのライト・ヘビー級チャンピオン、ジェイク・ギレンホールは孤児院時代からの仲間である愛妻レイチェル・マクアダムズの指針を守ることで実力を維持している。
 チャリティーの場に夫婦揃って参加した彼は、コロンビア人ボクサーのミゲル・ゴメスの挑発に乗って乱闘になり、恐らく彼のガードの誰かが発砲した流れ弾に当たってレイチェルが死んでしまう。落ち込む彼は格下相手に惨敗しただけでなく、レフェリーに暴力をふるった為にプロ資格を取り消され、生活が荒れて資産もなくなった結果、娘ウーナ・ローレンスからも離されてしまう。
 裁判所の指示に従い、ボクシング・ジムで下働きをすると共に事務の経営者フォレスト・ウィテカーの教えを守ると、チャリティーの試合で相手を一蹴、裁判所からも生活の改善を認められて娘と再び一緒に暮らすことを認められる。
 かくしてプロのライセンスを取り戻して、(妻と娘の為に)因縁のゴメスとのタイトル・マッチに臨むことになる。母親の指示に従って父親の試合を見たことのなかった娘は控室のTVでその試合を目撃する。

さあその首尾は・・・というお話は、戦前の名作「チャンプ」(1931年)やそのリメイク(1979年)と似た構図ながら、中盤主人公の心境を割合じっくりと描くことでリアルな生活感を醸成しているため、実感という意味では「チャンプ」を上回る出来と言って良い。それに乗せられてクライマックスの一戦は息を吞みながら観ることになる。子供の為に頑張る父親に、子供を持つ人なら自ずと胸を打たれるはずである。

極めて大衆映画的と言えばそれまでだが、こういう見通しの良い映画は、しっかりと作ってくれれば、込み入った作品より楽しめるものだ。アントワーヌ・フークアの作品ではベストと思う。

主人公の没落ぶりはちと極端すぎる気もしますがね。

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サウスポー ★★★・5
「ブロークバック・マウンテン」「ナイトクローラー」のジェイク・ギレンホールが、どん底からの再起に懸ける元世界チャンピオンを熱演したボクシング映画。失われた名誉と家族との絆を取り戻すため、再びリングを目指す男の姿を迫力のボクシング・シーンとともに描き出す... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2017/04/30 21:34
「サウスポー」
ベタベタであり、大方の予想がつく起承転結である。それで良し。それを求めて観に行った。そしてジェイク・ギレンホールは想像していた通り素晴らしかった。そうなるとはわかっちゃいたけど、鑑賞中は涙、涙。音楽も、その使い方も、定番ではあるけれど、すごくいい。世の中は恐らく、格闘技が好きな人とそうでない人に分かれ、格闘技が好きな人は大抵どのジャンルの格闘技も嫌いではないのだが、特別に好きなジャンルというものを持っているのだ、と思う。私の場合、カンフーを格闘技から除外したとして、ボクシングは好きだ、大好きだ。... ...続きを見る
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