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zoom RSS 映画評「天国からの奇跡」

<<   作成日時 : 2017/03/30 09:23   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2015年アメリカ映画 監督パトリシア・リゲン
ネタバレあり

アメリカでは政治が保守化しているだけでなく宗教への回帰を求めているようで、昨年観た「レフト・ビハインド」は誠に厭らしいキリスト原理主義プロパガンダ映画だった。一応観る予定に入れている「祈りのちから」も宗教っぽい匂いが漂っているし、本作も後半そうなっていく。

テキサスの主婦が自らの経験を綴ったノンフィクションを映画化した実話もの。

テキサスの獣医ケヴィン・ビーム(マーティン・ヘンダースン)の次女アナ(カイリー・ロジャーズ)が飲食物を消化できず激しい痛みを伴う難病を発症し、色々な病院で様々な診断を受けた後、その手の病気の第一人者たるボストンの小児科病院の医師ヌルコ(エウヘニオ・デルベス)を紹介される。何とか多忙を極めるヌルコ医師の診察に漕ぎつけたものの、現在のところ治療方法がないと言われる。
 医師も最大限の努力をした後結局は家族のもとで過ごすのが良いとして帰郷する。長女アビー(ブライトン・シャービノ)がい妹の気を紛らわそうと古い大木への木登りを誘ったところ、アナは気の空洞部分に落下してしまう。ところが、彼女は落下による大きな怪我を負わなかっただけでなく、難病まで治ってしまう。

闘病模様は素直に扱われ悪くないし、ヌルコ医師の言うように、落下により神経に何らかの影響があって情報が胃腸に伝わるようになり治ったというのが医学的には正しいだろうが、これを奇跡として取り上げる教会の一幕があるために非常に感じが悪くなった。
 確かに奇跡だろうとは思う。しかし、本作が示しているのは、奇跡の数々が実は人情であったということ。人にそういうことを起こさせたこと自体が奇跡と解釈できるにしても、教会で母親クリスティー(ジェニファー・ガーナー)などが言葉にしてしまうと説教臭くなっていけない。
 医師の医学的解釈と、人々の善意の種明かし(まあ事前に解りましたがね)くらいで終わってくれれば、ジーンとさせられたところで鑑賞終了になったはずだから、惜しまれる。母親が教会で出会う信心深い人々に反発を覚えて宗教に不信感を覚えているのが前段にある為その対照により信心の価値が高められてしまうので、余計に良からず。

日本でもなかなか好評だが、原理主義的とは言えないまでも、やはりキリスト教のプロパガンダ映画になってしまっている感は否めず、僕は買わない。

「天国への階段」のほうが良いですな。

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天国からの奇跡 ★★★
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