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zoom RSS 映画評「人生は小説よりも奇なり」

<<   作成日時 : 2017/03/13 08:35   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2014年アメリカ=ギリシャ=ブラジル合作映画 監督アイラ・サックス
ネタバレあり

同性愛映画は苦手と言いつつ結構観てきたが、世評より評価が低くなることが多いのはやむをえまい(と言い訳)。

ニューヨーク。39年連れ添ったホモのカップル、ジョン・リスゴーとあとアルフレッド・モリーナは、州の法律が変わって同性同士の結婚が認められたため早速結婚をするが、頼りのモリーナがカトリック系の学校を首になり収入が少なくなったので、一緒に暮らすべき部屋を出て別々に暮らす羽目になる。
 画家のリスゴーは甥一家に居候になるが、嫁マリサ・トメイは作家なので家に居続ける義理の伯父が邪魔であるし、中学生の息子チャーリー・ターハンは年上の友達と仲良くするために何となく煩わしい。伯父の方ではその友達に関心があるようで彼をモデルに絵を描き始める。
 モリーナはゲイ・カップルの警官の家に居候するが、若い人たちの生活に馴染めず、家を出、かくして二人はたまに会う生活を続けることになる。
 リスゴーは屋上から階下に降りる時に転落して重傷を負い、モリーナは部屋を貸してくれる英国人と出会う。その後、モリーナとの生活に戻ることなく、リスゴーは亡くなる。

時事的な要素を取り入れてお話がスタートし、それにより起きるゴタゴタを描くのが眼目と思わせつつ中盤以降まで展開するが、実のところ二人の結婚は“池に投げ込まれた石”に過ぎず、その後に続く騒動も主題を構成する要素に過ぎないようだ。
 というのも、生前のリスゴーがターハン少年に「愛する人がいるなら、いつかその人にアタックせよ」と教訓を垂れたのを受けて、彼の死後少年が恋心をずっと抱いていた近所の少女とスケボーをする様子が幕切れになっているからだ。原題に従えば「愛の奇妙さ」を綴っていることになるらしく、性的なものだけでなく愛の色々を映し出すのが目的であったように思われる。

老人と同性愛に始まって少年と異性愛で終わるのは予想外の展開と言って良いし、洒落た印象も醸し出すが、一般的な作劇法から言えばややぎこちなさを感じさせる為、正攻法の見せ方を比較的好む僕としては高く評価しにくい。少年の視点が序盤から入っていれば、きちんと作られた印象が残るのだが。

インテリ・ニューヨーカーには運転できない人が多い、ということに最近観た映画群で気づいた。

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