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zoom RSS 映画評「NONSTOP ノンストップ」

<<   作成日時 : 2017/02/06 08:44   >>

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☆★(3点/10点満点中)
2016年ギリシャ映画 監督コスタス・スキフタス、アンドレアス・ランプロプーロス
ネタバレあり

間違って日本劇場未公開映画を観てしまうことがたびたびあるが、これは意図的に観た。デオ・アンゲロプロスやマイケル・カコヤニスといったアート系しか公開されないギリシャ産のサスペンスだからである。

ある男が閉所で目を覚まし、送り込まれる毒ガスに対応する羽目になる、という最初の一幕は明らかに「ソウ」の模倣であるが、この男は主役ではない。
 配達のバイトで食いつないでるアポストリス・トッチカスは、短気による失敗のため父親トードリス・アテリディスに事務所を追い出された弁護士。不仲の父親は息子の弁護士としての就職活動すら邪魔をする。その元弁護士が荷物を届けようとした先で昏倒させられ、起きた時には遠隔操作のできる爆弾を巻き付けられている。爆破させられない為には犯人の言うことを忠実に守って鍵を探し出す必要があり、その為にはパトカーの制止も振り切って車を暴走させ、或いは官憲に暴力を加えなければならない。
 まず向かうのはクラブを経営するヤクザで、取引を無事に終えなければならないが、相手がヤクザなのでそう簡単には行かず拳銃を振り回して、クラブで使われている女性エフゲニア・デミトロプールーを人質に車を駆って逃走する。警察の追撃をかわした後、今度は父親も爆弾を巻き付けられたのを知るが救難出来ず、最後は正体不明の敵のアジトでヤクザの一味や官憲を交えての大乱闘。さて、犯人は誰で、首尾はどうなるのか。

今まで作られた欧米のサスペンス映画から色々と学習(本作の場合はテキトーに拝借と言ったほうが近い)したのが伺われる内容だから、新味は決定的に不足。とは言え、きちんと作れば悪くない着想という気がするのだが、ノンストップと言うには主人公ではない端役人物の描写から始まり、文字通りの巻き戻しがあったり、欲をかきすぎた内容により完全なる直線的展開とは言いにくく、ややもたついている印象。
 その為、車を運転してはレーサーのよう、射撃をすれば兵士並み、喧嘩をすればちょっとした格闘家並み、車が不調に陥れば簡単に直す等々、失業中の弁護士とは思えないご都合主義のスーパーマンぶりが強調されてしまい、却って興醒めする。誘拐救出映画「セルラー」のようにもっと頭を使う設定にするべきだっただろう。

最後に明らかになる犯人とその目的にも疑問が湧き、大いにがっかりさせられた。

ヒロインが綺麗だったのが唯一の収穫じゃよ。

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