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zoom RSS 映画評「御用牙 かみそり半蔵地獄責め」

<<   作成日時 : 2017/02/13 08:59   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
1973年日本映画 監督・増村保造
ネタバレあり

小池一雄原作の劇画を映画化した時代劇シリーズの第二作。わがブログに立ち寄る上品な諸氏諸嬢には至って関心の薄そうなシリーズであるが、日本・海外ともに評判も良い。タランティーノのB級風作品がお好きな方には受けそうな感じがする。
 第一作はご贔屓監督・三隅研次が担当していたので観た。この第二作は、僕は余り関心がないが一部で人気の増村保造が監督で、エロ・グロ・ナンセンス度が増していると聞いて、後学の為に観ることにした。

反権威主義の同心かみそり半蔵(勝新太郎)が、裸体で発見された商家の娘の殺人事件を調べ匂いから尼寺が犯行現場と見事推理。尼寺の住職(相川圭子)を拷問と色責めで屈服させ陰で暗躍している人物の名前を吐かせる。
 勘定奉行(小松方正)への不遜な態度が沙汰された半蔵は、比較的若い後家(稲野和子)が営む金座を襲うことを計画していると伝聞される悪党の大泥棒(佐藤慶)を仕留めたなら罪に問わないと上司の町奉行から言い渡される。金座の押し入れに隠れることにした彼は、勘定奉行が女将に汚職をもちかけるのを聞く。
 実際に大泥棒一味が入ってくるとすかさず対応し、チャンバラを繰り広げ、見事一味を仕留めると、寺での売春斡旋にも絡んでいた勘定奉行の悪行を町奉行に報告する。

前作の延長上にあるエロ場面については口にするのが憚れるような具合とだけ言っておくとして、ジャンル映画としてのアイデアに買えるものが二点ほどある。
 まず、拷問部屋は同時に忍者屋敷仕様で、半蔵が敵をおびき寄せて上から降りて来る槍や飛び出す小刀で無残に殺害するのが、前作で既に観ていても、マンガ的でなかなか面白い。
 もっと良いのは、若い娘を人質に取った大泥棒一味との対決場面である。相手の言われるまま半蔵は刀を置く。手下に運ばせた自分の死体を入れる樽型棺桶を持って集団の中に入る。相手が油断したのを見ると、蓋をひっくり返して仕込んであった武器で次々となぎ倒し、息つく間もなく娘を棺桶に入れ転がして外に出す、というくだり。アイデアも秀逸だが、素早いのが良い。娯楽時代劇はこう来なくちゃいけませんや。

半蔵の反権威的思想は、同時代の「ダーティハリー」シリーズに通じ、エロ気過剰でバカバカしくなるのを別にすると、なかなか興味深いものがある。半蔵の言葉遣いは、萬屋錦之助が主演したTV時代劇シリーズ「破れ傘刀舟」(1974年〜77年)に引き継がれていくのではないだろうか。

刀舟曰く、「てめえれ人間じゃねえや。たたっ斬ってやる」・・・懐かしい。

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