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zoom RSS 映画評「砂上の法廷」

<<   作成日時 : 2017/02/12 08:40   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2016年アメリカ映画 監督コートニー・ハント
ネタバレあり

フローズン・リバー」でなかなか感心させられた女流監督コートニー・ハントの新作だが、全くの空振り。但し、悪いのは彼女ではなく、脚本を書いたニコラス・カザンである。

傲岸な大物弁護士ジム・ベルーシを殺したカドで、弁護士志願の高校生の息子ガブリエル・バッソが裁かれることになる。担当するのは、弟分の弁護士キアヌー・リーヴズで、助手ググ・ンバータ=ローに語るように、圧倒的不利な状況の中で最初はボディブローを打たせ続ける作戦に出る。何も語らない被告には弁護士志願らしい作戦があるらしい。母親レニー・ゼルウィガーは息子を有罪にさせまいと必死である。そして、随時、証言者や被告のフラッシュバックが入り、お話を補完していく。

カザン氏としてはミスリードさせるにこれを良いアイデアと思ったに違いない。何となれば、客観ショットであれば映像の嘘は非難されるが、主観ショットでの嘘は必ずしも非難できないからである。証言とそこでフラッシュバックされる映像の内容が違っていたり、実際にかなり機能している。証言よりフラッシュバックの主観ショットのほうが本当らしいが、実際はどうか。ここに興味を湧かせる要素があり、この映画の殊勲はそれに尽きる。

勝算5割の段階で口を閉ざしていた息子即ち被告が証言台に立つと言い、リーヴズは慌てる。そして若者は、父親からレイプされていたことを告白し、陪審員に多大な影響を与え勝訴する。

ここで終わってくれれば、正統派の裁判劇としてそれなりに面白いと言えたものを、下手な「アクロイド殺人事件」的どんでん返しの趣向を加えて、茶番劇にしてしまった。アメリカ人のカザン氏は知らないだろうが、こういうのを日本語で【勇み足】と言う。

天国のイーリア(エリア)・カザンが嘆いちょる、「息子よもっとしっかりしろ」と。

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「砂上の法廷」
法廷物と言えば、弁護士と検事の駆け引きの中で、ラストに明らかにされる真実、大どんでん返しなど、驚きが散りばめられたものであるのが常である。本作でも、公判中一言も口をきかなかった被告の青年が最終局面で明かした真実などは驚くべきものであると思うのだが、本作で一番驚いたのは、レニー・ゼルウィガーの老けっぷりだった!ネットなどで彼女の美貌がちょっとアレになってきた情報は以前から得てきていたものの、実際に動いている彼女を見ると、いやはや…。「ブリジット・ジョーンズの日記」の時には、友達にしたいNo.1クラ... ...続きを見る
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