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zoom RSS 映画評「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」

<<   作成日時 : 2017/01/14 08:37   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2015年イギリス=アメリカ合作映画 監督ジョン・マッデン
ネタバレあり

第一作は、精神的に落ち込んでいた時に観て、慰められるものがあった。前作に引き続きメガフォンを取ったジョン・マッデンは微温的な内容の為か余り評価されていない監督だが、僕はなかなか買っている。

インド。青年デヴ・パテルの経営するおんぼろホテルは今や老人ホームの様相を呈していて、住人に異変かないかどうかパテル自ら点呼を取っている、という点出が可笑しい。

映画は、新しいホテルを経営する事業拡大の為に、今やパートナーとなった住人の老婦人マギー・スミスと彼がアメリカへ出かけ投資家と会うところから始まる。
 マギーの辛辣な口吻が興味を持たれて、投資家が覆面調査員を送ることを決める。帰国後、魅力的な紳士リチャード・ギアが現れると、パテルは彼を調査員と決めつけて先客をないがしろにするなど経営に前のめりになる余り、結婚を控えた婚約者ティナ・デザイとの関係もぎくしゃくし始める。
 妻に去られたビル・ナイは衣料関係の仕事を正式に引き受けるかどうか迷っているジュディ・デンチと今では良い仲である。小説を書きに来たと言うギアはパテルの母親リレット・デュベイに惹かれる様子を見せるなどどうも調査員らしくなく、若者がないがしろにした先客が調査員と判明してゴタゴタするが、実はギアも調査員。リレットはこの結果にがっかりする。

若いカップルの結婚前騒動を始め、幾つもの住人たちのロマンスが交錯する形で進行する内容で、その間に「今こそ人生のハイライト」という高齢者に向けたテーマが浮かび上がる。勿論高齢者だけでなく、鑑賞するどの世代の人をも元気づけるメッセージであり、それをマッデンが前作同様に上品に料理している。

前作でも感じられたやや混沌とした印象が、インド風のダンス場面(実景である)が加わることでさらに増幅していて、僕はこの部分をネガティヴに捉えるが、後味が頗る良く、「なくもがな」の続編としてはなかなか上出来の部類と言うべし。

今は微温的と捉える若い人も何十年も経ってこの年齢層に近づけば、本作の魅力も解るだろう。

映画は鑑賞する年齢により印象が変わる場合多し。僕も色々経験している。

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マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章
【概略】 様々な事情で5人になった男女は、高級ホテルになる“予定”のボロホテルを今ではすっかり気に入っていた。そんな彼らに、新たな選択が待ち受ける…。 ドラマ ...続きを見る
いやいやえん
2017/01/14 10:24
マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章
製作国 イギリス/アメリカ 上映時間 123分 監督 ジョン・マッデン 音楽 トーマス・ニューマン 出演 ジュディ・デンチ/マギー・スミス/ビル・ナイ デヴ・パテル/ペネロープ・ウィルトン/セリア・イムリー/ロナルド・ピックアップ/ティナ・デサイ/リレット・デュベイ/リチ... ...続きを見る
to Heart
2017/01/14 11:43
マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章★★★
人気作家デボラ・モガーの小説を実写化した、2011年製作のヒューマンドラマ『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編。インドのおんぼろホテルで悠々自適の生活を送るイギリス人シニアたちが、若き支配人の結婚と謎めいた宿泊客の登場に翻弄(ほんろう)されていく... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2017/01/14 18:30

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