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zoom RSS 映画評「クライム・スピード」

<<   作成日時 : 2016/11/09 08:47   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2014年アメリカ映画 監督サリク・アンドレアシアン
ネタバレあり

スティーヴ・マックィーンが無名時代に主演した日本劇場未公開作「セントルイス銀行強盗」(1959年)のリメイク。オリジナルを観ていないので比較のしようもないが、まあ凡作である。

短期間服役したものの今は自動車整備工場で更正しているヘイドン・クリステンセンが、10年の服役を終えて出所した兄エイドリアン・ブロディに騙されて、アリウネ・“エイコン”・チアムをリーダー格とする黒人グループが計画した銀行強盗に加担する羽目になる。

ダメな兄に弟が人生を狂わせてしまう誠に陳腐な青春悲劇で、大して必要もないのに弟が服役前に付き合っていた美人ジョルダナ・ブリュースターを絡ませて味気ないお話に色を添えさせている。
 この二人が再会するきっかけを作ったのがどうも出来の悪い兄貴のようで、わざわざ彼女の車に細工をして彼女を整備工場に向かわせたらしい。「殺人者はバッヂをつけていた」(1954年)の刑事が容疑者の恋人の車に細工して接近するエピソードのヴァリエーションだが、彼女により弟を町に縛り付けようという理由がかなり不自然。

監督のサリク・アンドレアシアンはアルメニア出身と聞くものの、ビル群を捉えた空ショットの使い方を始め、全くアメリカナイズされていて特に面白みを見い出せない。映画的に良かったのは、左から兄弟が歩いて来、右から黒人二人が歩いて来、両者が合流するところの、横を意識したカット割りくらい。

最後はダメな兄貴が弟をして官憲に囲まれた犯行現場から逃げ出させる細工を施す人情を見せる。この辺りはかつてのフランス映画がお得意としたところだが、この映画では兄弟愛の表現が生硬で弱い。
 現実的に考えれば彼が最終的に逃げ切るのは難しそうに見えるが、彼女が事実関係に気づいて勤務先の警察を抜け出すところでジ・エンド。余韻を狙った作り方ながら、ここも字足らずで狙い通りの余韻が出ず、「あれっ、終わりなの?」という印象に留まる。

邦題は「ワイルド・スピード」を意識したものだろうが、意味不明なり。原題は「アメリカ的強盗」といったところ。

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