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zoom RSS 映画評「ヒトラー暗殺、13分の誤算」

<<   作成日時 : 2016/11/30 08:54   >>

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☆☆☆☆(8点/10点満点中)
2015年ドイツ映画 監督オリヴァー・ヒルシュビーゲル
ネタバレあり

ヒトラー〜最期の12日間〜」(2004年)のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督が再びヒトラー絡みの作品を作った。ヒトラーが生涯のテーマになるのかもしれない。

ヒトラーの暗殺未遂は「パリは燃えているか」(1966年)や「ワルキューレ」(2008年)で扱われた1944年7月の軍絡みのものが有名であるが、この作品はその5年前ナチスのポーランド侵攻直後1939年11月の暗殺未遂事件を扱っている。

国営工場に勤めるなどしていたゲオルク・エルザー(クリスティアン・フリーデル)が、ヒトラーが例年通り演説を行うことになっているミュンヘンのビアホールに爆弾を仕掛けるが、悪天候によりヒトラーが早く退席した為爆発はしたものの暗殺は未遂に終わり、一般客8人が亡くなる。スイスへ逃げる途中に彼は逮捕され、ゲシュタポに厳しく尋問されるが、組織犯罪であろうという当局の予想に反し、単独犯であると主張し続け、結局そう結論付けられる。

という事件にまつわる経緯と、彼が事件を起こすに至るまでの私生活とが交互に描き出され、私生活での最終盤が事件の直前になる形で繋がり、緊密に作られた戦争実話と言うことができると思う。

この事件が44年のものに比べると知られていないのは、エルザーが近年までドイツで全く評価されていなかったかららしい。彼は共産党と関りはあったものの共産主義者でなく、組織に属さない人物というのが興味深く、為に評価が低かったのであり、組織犯罪として立件したいゲシュタポあるいはヒトラーの思惑が外れたわけである。
 お話としてはこの部分が面白く、尋問と事件以前の思想形成とを交互に描く手法を取っても緊張感が緩むことなくがっちり出来上がった所以である。かくして、日本で紹介されるドイツ映画は相変わらずナチス絡みだなあとやや辟易気味に思いつつ、非常なる手応えを覚えた。

最後に、上官に突き上げられて彼を調べていたネーベ中将(ブルクハルト・クラウスナー)は5年後に44年7月の暗殺事件絡みで処刑されるのも興味深い。僕は彼の処刑は全く知らなかったが、彼の取り調べぶりにはどこかエルザーへの共感が感じ取れる気さえしていて、予感めいたものがなくもなかったのだ。

「ヒットラーなんて知らないよ」という映画があった(こんな邦題があったのを知っている人いますか?)が、本作主人公に言わせれば「共産党なんて知らないよ」ですな。

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ヒトラー暗殺、13分の誤算★★★★
「ヒトラー 〜最期の12日間〜」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督が、1939年11月8日にミュンヘンで起きたヒトラー暗殺未遂事件の知られざる真実の物語に迫るドラマ。主演は「白いリボン」のクリスティアン・フリーデル、共演にカタリーナ・シュットラー、ブルクハル... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2016/11/30 17:00

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