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zoom RSS 映画評「リオの男」

<<   作成日時 : 2016/11/22 09:07   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
1964年フランス=イタリア合作映画 監督フィリップ・ド・ブロカ
ネタバレあり

ジャン=ポール・ベルモンド主演作に「リオの男」「カトマンズの男」「タヒチの男」「コニャックの男」という作品群がある。日本では「男」シリーズみたいな感じに仕立てられたが、このうち本当のシリーズと言えるのは二本だけ。さて、それは何と何でしょう? ベテランさんでさえ憶えている方は少ないだろうから答えを言ってしまうと、冒険アクションをフィーチャーした本作と「カトマンズの男」である。

本作は40年位前にTVで観て相当面白かった記憶があるが、詳細を忘れており、ずっと見たいと思っていた作品。今年一番のWOWOWからのプレゼントかなもしれない。

華麗なる大泥棒」(1971年)でも触れたように、ベルモンドはジャッキー・チェンの先駆者的な存在で、本作など資金の問題からスタントマンも大がかりなSFXも使わないことになったらしいが、チェンのように物凄いカンフーの技といった特徴はないにしても、走り、自転車に乗り、泳ぎ、車を飛ばし、飛行機に乗る。とにかく休む間もなく動き回っている。飛行機の操縦以外は大体自分でやっているのだろう。

パリの博物館からアステカ文明もどきの古代の石像が盗まれるのが発端。
 一週間の休暇を貰った見習い航空兵ベルモンドが、戻った先で待っていた婚約者フランソワーズ・ドルレアックを目の前で誘拐され、こっそり追いかけていくうちにリオに到着。麻薬で朦朧としていた意識が戻った彼女と石像を持つ実業家アドルフォ・チェリに危険を知らせようとする矢先、もう一つの石像を持つ考古学者ジャン・セルヴェを誘拐者の車に発見、一緒にチェリを訪問する。
 が、セルヴェは被害者ではなく加害者で、チェリを殺した後フランソワーズをジャングルに拉致。ベルモンドは邪魔をする子分たちを振り払って懸命に追いかける。

サイレント時代のスラップスティック・コメディー(バスター・キートンなど)を彷彿とする直線型の内容で、(本作製作より20年くらい後に生まれる言葉の)ジェットコースター映画と言うには少し気が抜けるところが散見されるものの、そういう雰囲気は十分あり、最後の一幕はその生みの親たる「レイダース/失われた聖櫃」を先取った内容になっている。確証は持てないが、町山智浩氏によれば、「レイダース」は本作の影響を受けた映画ということになるらしい。「ルパン3世」が影響を受けたのは昔からよく語られる話で、本作に限らずベルモンドのアクション映画全般ということだろう。少なくとも、世の人が考える以上に、ベルモンド若しくはベルモンドのアクションが色々なところに影響を及ぼしているのは間違いない。

監督をしたフィリップ・ド・ブロカはとぼけたタッチでご贔屓にしている監督で、本作で時々気が抜けるのは彼らしいというより80年代以前のフランス映画らしい。採点上はマイナスになるものの、僕はフランス映画のそうしたところが好きだった。

カトリーヌ・ドヌーヴの姉フランソワーズ・ドルレアックの珍しいコメディー演技も楽しい。

WOWOWとNHKの皆さん、フィルムに雨が降っていてもいいので、1970年代以前の映画をもっと放映してください。

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