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zoom RSS 映画評「北国の帝王」

<<   作成日時 : 2016/11/10 08:22   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
1973年アメリカ映画 監督ロバート・オルドリッチ
ネタバレあり

IMDbを訪問したら我が採点がなかった。実は初見か、なんてことは勿論なく、映画評を書き始めた40年くらい前に観て☆☆☆☆相当の評価をしており、ネットを始めるや昔のノートを見て全部投票したはずだが、何かの拍子で抜けたのだろう(当時、日本映画ではページがない作品がかなり多かった)。

男臭い映画を作るという定評のあるロバート・オルドリッチ監督の、正に男臭い作品で、1930年代の不況期に生まれたホーボーをテーマにした珍しい作品である。
 仕事を求めて各地を転々とし貨物列車に無賃乗車する連中をホーボーと言ったが、ホーボーそのものはリアルタイムの1930年代からよく扱われた素材で、マーティン・スコセッシ監督「明日に処刑を・・・」(1972年)やハル・アシュビー監督「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」(1976年)といったところ(どちらもデーヴィッド・キャラダイン主演)が思い出される。宍戸錠主演の「ろくでなし稼業」(1961年)はアメリカ映画のパクリのようで、渡り鳥の主人公が貨車から降りて来るところか始まっていた。

さて、ジャック・ロンドンの中編小説を原作とする(クレジットなし)お話は単純至極で、「ホーボーに絶対無賃乗車はさせない」とひどい暴力行為で排除する車掌アーネスト・ボーグナインと、その彼に一泡吹かせてやろうと宣戦布告するNo.1ホーボーのリー・マーヴィンが、頭と体で対決する、というだけのもの。この二人にマーヴィンを凌ぐNo.1になる気持ちだけは満々の未熟な若者キース・キャラダインが絡んでくる。

最初無名のホーボー氏が無慈悲な暴力で排除され、線路で切断されている、という図が衝撃を与える。取っ手が故意の付け焼刃だったり、長い紐を取り付けた金棒の跳ね返りを利用して列車の下にもぐりこんだ連中の体を痛めたり、といったボーグナイン氏の対策もなかなか興味深く、最後は二人の直接対決で、正にオルドリッチ節が炸裂する。意地と意地の対決を見せるだけに無用な(観客に対する)説教臭さがなく後味よろしく、アメリカン・ニューシネマ後期に作られた、良い意味で古いタイプの作品と言うべし。
 但し、豪快ながら記憶より鈍重な感じもあって初回鑑賞時ほどゴキゲンになれなかったので、★一つ分落とすことにする。

ホーボー氏 這う這う(ほうほう)のていで 逃げていき

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