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zoom RSS 映画評「orange−オレンジ−」

<<   作成日時 : 2016/10/09 08:56   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2015年日本映画 監督・橋本光二郎
ネタバレあり

高野苺という漫画家によるコミックの映画化で、監督はほぼ新人の橋本光二郎。

10年後の自分から手紙をもらった高校二年生の少女・土屋太鳳が、思い人になる転校生・山ア賢人が自殺させてしまった母親の後を追って死んでしまうのを、仲の良い男女の同級4人と協力して、未然に防ごうとする。

というお話で、劇中で彼らの理科教師・鶴見辰吾に伏線を敷かせるように、本作の立場では未来を変えることは出来ない、変わった未来は別の世界パラレル・ワールドであるという観念で進行している。手紙をよこした10年後の土屋嬢は山崎君の次に好きな同級生・竜星涼と結婚して子供を設けている一方、彼ら5人が頑張って過去(現在)の山崎君が死なずに済んでも土屋譲と竜星君は夫婦のままであり、映画の中では「やることはやった」と満足げに終わるが、死んだ同級生が戻ってこない以上未来の彼らの後悔が消えたのかどうか実は判然としない。その代わり悲劇を食い止めたパラレル・ワールドにある現在の5人は実際に大満足であるし、土屋譲と山崎君は結ばれるのであろう。

その為、途中から本作は予言された未来12月31日をめぐるサスペンスの様相が出て来る。作者側にそう見せる気が余りなく気が抜けているので、さほど面白くなっていかないのだが。

手紙だけがタイム・スリップし、パラレル・ワールドという要素を持ち込んでいるが、小学生がよくやるタイム・カプセルを土に埋めただけで何故どのように彼女に手紙を届いたか全く解らず、SF的要素は仕掛けだけに終わるので、全くSF映画ではない。これが、SFとしても一応お話になっていた青春映画「江の島プリズム」ほど、我々片足棺桶組には面白くならない所以となる。

しかも、やたらに友情を強調し、山ア賢人君の役名をやたらに連呼する青臭さが鬱陶しい。それが140分も続くのだから如何に僕がにがり顔をして見続けていたか、推して知るべし。

中学・高校の女子生徒に向いている。他の方はご遠慮されたが良い。

時間旅行が青春映画のギミックになってくるとは。大安売りだね。

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orange-オレンジ-〜後悔並び立たず
公式サイト。高野苺原作、橋本光二郎監督。土屋太鳳、山崎賢人、竜星涼、山崎紘菜、桜田通、清水くるみ、鶴見辰吾、真野恵里菜、森口瑤子、草村礼子。SFテイストと青春恋愛を混ぜ ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2016/10/09 09:23
orange-オレンジ-
【概略】 高校2年生の春、高宮菜穂に10年後の自分から手紙が届く。その手紙には、転校生の翔を好きになること、そして翔が1年後に死んでしまうことが綴られていた。 青春・ラブストーリー ...続きを見る
いやいやえん
2016/10/09 10:38
orange−オレンジ− ★★★
高野苺のコミックを基に、未来からの手紙によって運命を変えようと奮闘するヒロインの姿をファンタジックかつ爽やかに描く青春群像劇。手紙により10年後の自分が後悔していることを知った女子高生が、大切な人を救おうと行動する姿を映す。NHKの連続テレビ小説「まれ」の... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2016/10/09 16:07
15-256「orange オレンジ」(日本)
後悔を消してあげて  長野県松本市。新学期を迎え、高校2年生になった高宮菜穂。その日、彼女のもとに10年後の自分が書いたという手紙が届く。そこには、菜穂が転校生の翔を好きになり、その翔が1年後に死んでしまうと予言されていて、翔を救ってほしいと綴られていた。  最初はイタズラだと思っていたが、書かれていた出来事が次々と実現するにつれ、手紙を本物と確信していく菜穂。  そこで、翔のいない未来を変えるためにどうすればいいのか、須和ら仲の良い友人たちと力を合わせて運命に立ち向かっていく菜穂だ... ...続きを見る
CINECHANが観た映画について
2016/10/10 00:14

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
またか!でありますが・・・
後悔だらけの人生がこうあったらという思いが作らせるのでしょうね。
男女が入れ替わるのもそうでしょうけどね。

小津安二郎の『突貫小僧』とチャップリン自身がボツにして未公開だった作品が京都映画祭で公開されるそうであります。
ねこのひげ
2016/10/10 07:59
ねこのひげさん、こんにちは。

>男女が入れ替わる
男女にかかわらず、魂が入れ替わる作品は70年代終わりから80年代半ばまでかなり作られましたなあ。ブームというのはありますねえ。
日本では何と言っても「転校生」。

>『突貫小僧』
これはオー・ヘンリーの「赤い酋長の身代金」の映画化ではなかったかなあ。
昔見たけれど忘れてしまいました。

>京都映画祭
高崎映画祭に貸してください(笑)
あそこなら車で1時間もかからない。
オカピー
2016/10/10 21:32

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