プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「イタリアは呼んでいる」

<<   作成日時 : 2016/10/31 10:47   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

☆☆☆(6点/10点満点中)
2014年イギリス映画 監督マイケル・ウィンターボトム
ネタバレあり

昔「川は呼んでる」(1958年)という邦題のフランス映画があったが、こちらは文字通りイタリアを舞台にした英国の観光映画である。

英国では有名な俳優スティーヴ・クーガン扮するスティーヴ・クーガンとロブ・ブライドン扮するロブ・ブライドンが数年前好評だったグルメ・リポートを再び行う為にイタリアに出かけ、各地のレストランで色々食するうち、離れ離れになっている家族との関係を見直す気になっていく。

というお話だが、全体的にはそれほどシリアスなわけではない。

曜日ごとにシークエンスを構成するのはエリック・ロメールのようで、タッチも似ている。洪水のような台詞はロメール以上に、衒学的なところがウッディ−・アレンに似ている。両者の中間くらいの印象のセミ・ドキュメンタリーぶりはマイケル・ウィンターボトムが監督と聞けば頷ける。

アレン風の台詞劇としては、イタリアに縁のある大詩人バイロンやシェリーを巡る文学への造詣を示すところも面白いが、何と言ってもイタリアにまつわる映画からの引用の多さが楽しい。それも二人が最初から最後まで無数の物真似を延々とくどいくらいに続けるのが愉快。マイケル・ケイン、クリスチャン・ベイル、ショーン・コネリー、ヒュー・グラント等々である。中でも「ゴッドファーザー」への拘りからアル・パチーノが多く、対象が有名人と言えども似ているのか似ていないのか判じ難い感じがするが、とにかく店の中で他の客の迷惑も顧みずに傍若無人にやらかす。

グルメに関しては描写が多くても主題とは言えず狂言回しという感じで、料理より映画と文学の知識があるひとのほうがご機嫌になれる作品。観光地が色々見られるのも良い。

エリック・ロメールとウッディ−・アレンが好きな方は後学の為に見ておくべし。

ナポリを見てから死ね、ってか。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
映画・イタリアは呼んでいる
原題 THE TRIP TO ITALY2014年 イギリス ...続きを見る
読書と映画とガーデニング
2016/11/01 08:02

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
日曜日にTBSでやっている世界遺産を観ております。
よくこんなところに街を・・・といった光景が見られます。
ねこのひげ
2016/11/08 00:12
ねこのひげさん、こんにちは。

>日曜日にTBSで
昔違う時間帯でやっている頃は好きでよく観ていました。
その時代から考えると、かなり長い番組ですよねえ。世界遺産級(笑)

本当に世界は色々です。我々の常識が通用しないことも多いですね。
オカピー
2016/11/08 17:40

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「イタリアは呼んでいる」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる