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zoom RSS 映画評「パパが遺した物語」

<<   作成日時 : 2016/10/23 09:01   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2015年アメリカ映画 監督ガブリエレ・ムッチーノ
ネタバレあり

10年くらい前に「ママが遺したラヴソング」という作品を観た。日本の配給会社はタイトルをキャッチコピー的に使うので、こういう日本独自の題名が増える。

心理学を専攻する女子学生ケイティ(アマンダ・セイフライド)がセックス依存症になっているのは何故か、というところから始まるお話で、その理由が交通事故で妻を死なせた後7歳の彼女(カイリー・ロジャーズ)の親権確保・育成を巡って義妹(ダイアン・クルーガー)の夫婦と争うため新作に懸命に書き続ける作家ジェイク・デイヴィス(ラッセル・クロウ)たる父親を失ったことにある、ということが徐々に判ってくる仕組みだが、邦題により父親が少女時代に死んでしまっていることを予想させ、足を引っ張っている。基本的に内容を予想させないものが多いアメリカの原題とは全く対照的でござる。

しかし、本作が本質的に見せたいのは、ヒロインが深く愛し愛された父親を失った喪失感による男性を愛せない心理をどう克服していくかということを眼目として成立するロマンスの行方だろう。
 そうすると、現在と頻繁に往復する、過去における父親との愛情交換模様自体が狂言回しと理解できる。それが正しいとすれば、過去の描写が多すぎるが、ガブリエレ・ムッチーノは「幸せのちから」同様になかなかがっちりと展開させていて無難。配役陣も、大人は充実した演技、子役カイリーちゃんは大変可愛らしい。

僕自身絶賛するわけではないものの、世評は余り良くない。良くないとする理由が良くない。同じ監督のかの旧作が人情もので、また、本作の邦題が人情もの的だからという理由でそうしたものを求めるのは観客の勝手な期待であって、作者の知ったことではない。自分の期待に立脚する好悪と作品の出来栄えとを混同しないでほしいものだ。

アマンダ・セイフライド、昨日の「PAN」のキャスト表にはアマンダ・サイフリッドとキャスト表にあったよ。さらに別の表記もあるので、初期のマーティン・スコセッシ状態であります。いつ日本での表記が落ち着くか。

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パパが遺した物語
原題 FATHERS AND DAUGHTERS 上映時間 116分 監督 ガブリエレ・ムッチーノ 出演 ラッセル・クロウ/アマンダ・セイフライド/アーロン・ポール/ダイアン・クルーガー/クヮヴェンジャネ・ウォレス/カイリー・ロジャーズ/ブルース・グリーンウッド/ジェーン・フォンダ/オクタ... ...続きを見る
to Heart
2016/10/23 11:43
パパが遺した物語 ★★★
『レ・ミゼラブル』のラッセル・クロウとアマンダ・セイフライドが共演し、小説家の父親と愛する娘との関係を過去と現在を交錯させながら描いたドラマ。心に傷を負いながらも娘との生活を立て直そうとする父の葛藤と、トラウマを抱える娘の姿をつづる。監督は、『幸せのちから』などのガブリエレ・ムッチーノ。ダイアン・クルーガーやオクタヴィア・スペンサーといった実力派キャストが出演。孤独なヒロインの苦悩と父との絆に心を打たれる。 あらすじ:1989年のニューヨーク。小説家のジェイク(ラッセル・クロウ)は妻の死で心に傷... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2016/10/23 14:09
「パパが遺した物語」
うーん、フツーだなー。 ...続きを見る
或る日の出来事
2016/10/23 16:07

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アメリカのタイトルは素っ気なさすぎで、日本のタイトルは説明しすぎ。
というところですかね。
ねこのひげ
2016/10/24 01:20
ねこのひげさん、こんにちは。

全くその通りです。
一時ほどではないにしても、サブタイトル付きの映画も多いですね。
TVになると、題名というよりは内容説明になっている場合も少なくないーー
オカピー
2016/10/24 17:06

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