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zoom RSS 映画評「at Home アットホーム」

<<   作成日時 : 2016/09/30 08:02   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2014年日本映画 監督・蝶野博
ネタバレあり

本多孝好の同名短編小説を今回初めて観ることになる蝶野博という監督が映画化した異色ドラマ。現在のお伽話・寓話と思って観ればなかなか面白い。

竹野内豊の父親が妻・松雪泰子、長男・坂口健太郎、長女・黒島結菜、次男・池田優斗に愛想よく迎えられ、今日の成果としてお金などを披露する。一体どういう家族なんだと興味を覚えさせる出だしである。

彼は空き巣であり、次に判るのは細君が結婚詐欺師、長男が文書偽造の修行中ということ。しかし、これだけではさほど異色とは言えない。西洋にも泥棒一家を描いた作品は少なからずあるからである。

物語が大きく動くのは、細君がだまそうとした相手にばれて逆に拉致され、家族が偽札をもって交渉しに行ってから。うまく交渉が済んだと思った瞬間、怒り心頭に発した次男がピストルを発射してしまい、映画は回想に入って家族の正体を明らかにしていくのである。
 つまり、この家族、実は全くの他人同士による疑似家族であって、居場所のない彼・彼女たちを空き巣の竹之内が同情して“盗んできた”という次第。

本作の眼目はこの二段構えの“驚き”に尽きると言って良いと思うが、その背景に、こうした疑似家族に逃げなければならないような悲惨な人々が、現在の一見平和で仲の良い家族が多そうに見える日本にうじゃうじゃしているのではないかという社会学的な見地が揺曳しているのを感じた方も多いだろう。

最後はハッピーエンドだが、しみじみともしていられない気がする。

現実に照らすと、関係者の家族が探し出さないのかとか、このインチキ状態で学校など行けるわけもないだろうとか、疑問百出となるが、作者がその辺を寓話として割り切って作っている感じがあるので、余り気にしないほうが賢明。但し、個人的には、憎めない作品と思いながら、総合的に映画として突き抜けた印象がない。

竹野内豊・・・某CMの父親そのままだわさ。

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at Home アットホーム〜ある意味映画内映画
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佐藤秀の徒然幻視録
2016/09/30 09:15
『at Home アットホーム』
□作品オフィシャルサイト 「at Home アットホーム」  □監督 蝶野博□脚本 安倍照雄□原作 本多孝好□キャスト 竹野内 豊、松雪泰子、坂口健太郎、黒島結菜、池田優斗■鑑賞日 8月22日(土)■劇場  109CINEMAS川崎■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想> 5人家族の平凡な森山家。 だが、彼らに血の繋がりはなく、父・和彦(竹野内 豊)は 空き巣、母・皐月(松雪泰子)は結婚詐欺師、長男・淳(坂口健太郎)も偽造職人と、 全員が犯罪で生計を立てている。 ある... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2016/09/30 22:05

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
擬似家族というのはけっこういるみたいですね。
ややこしい世の中になったものです。
ねこのひげ
2016/10/02 18:26
ねこのひげさん、こんにちは。

本当の家族とは仲良く出来ない人も結構いますからねえ。
僕は「友達より家族」派です。
オカピー
2016/10/02 21:40

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