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zoom RSS 映画評「劇場版MOZU」

<<   作成日時 : 2016/09/18 09:46   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2015年日本映画 監督・羽住英一郎
ネタバレあり

WOWOW契約者なのでTBSとの共同企画によるTVシリーズの存在は知っていたが、観たことはない。この映画版は、特に人物関係においてTV版を観ていない人には解りにくい内容と言うべし。しかし、本作におけるお話そのものはTV版未鑑賞者でも何とか解る。原作は逢坂剛。

警視庁公安部の捜査官・西島秀俊は、テロ企画屋・伊勢谷友介と殺し屋・松坂桃李率いる実行グループによる高層ビルとペナン国(架空の国家)大使館の同時多発襲撃事件に巻き込まれ、グループに拉致された同僚の美人捜査官・真木よう子を救うべく同国を訪れる。今は探偵となっている元刑事・香川照之も捜査官と一緒に拉致された娘・杉咲花を日本官憲に確保されたペナン人少女と交換する為に同国に飛ぶ。
 ペナン人の少女は、実は戦後日本史を陰で操ってきたフィクサーたるビートたけしが臓器提供用に生ませた子供の一人で、弱ってきた老人を蘇生させる為に交換されるのだ。その為にテロが起こされた次第。

これに、モズの早にえのように人を殺める無敵の殺し屋・池松壮亮が絡んでくるが、彼のターゲットは松坂なので、実質的に官憲側のサポーターとなる。
 TV版では池松君が事実上の主役らしいが、映画版ではかなり中途半端に終わっている。

【Yahoo!映画】の少なからぬ投稿者のように「時間の無駄」とは思わないものの、特に今回初めてお目にかかる観客にとって繰り出される多すぎる要素が散漫な状態のまま進み、一つの大きなうねりになっていかない感は否めない。精神異常者みたいなのが多く登場するのが大仰に過ぎ、その為に二つのテロ事件まで引き起こされたビートたけしまで死んでしまう幕切れを見ると、【大山鳴動して鼠一匹】的な印象も出てくる。

アクション場面は邦画としては健闘している部類と思うし、些か人工的すぎるきらいがあるとは言えダークなムードも悪くないので、要素を絞ってもっとじっくりと進めればより万人向けとなっただろう。

観客動員数は邦画が多いのに、評価は邦画が相変わらず低い。ねじれ現象ですな。

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劇場版 MOZU
もずは大阪の鳥ですねん。(参照) ...続きを見る
Akira's VOICE
2016/09/18 10:21
劇場版 MOZU ★★★★★
ハードボイルド作家・逢坂剛の『百舌シリーズ』をTBSとWOWOWの共同製作で映像化し話題となったTVドラマの劇場版。妻子の死の謎を追う公安警察官・倉木の最後にして最大の戦いの行方を、壮大なスケールで描き出す。出演は西島秀俊、香川照之、真木よう子らのレギュラー組... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2016/09/18 11:28
『MOZU』('15初鑑賞82・劇場)
☆☆★−− (10段階評価で 5) 11月7日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター8にて 15:50の回を鑑賞。 ...続きを見る
みはいる・BのB
2016/09/18 11:51
MOZU〜見た目ほど切迫感ない
グラスホッパーとの偶然過ぎる類似性 公式サイト。逢坂剛原作、羽住英一郎監督、音楽・菅野祐悟。西島秀俊、香川照之、松坂桃李、長谷川博己、真木よう子、池松壮亮、伊藤淳史、杉 ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2016/09/19 22:20
劇場版 MOZU
上映時間 116分 映倫区分PG12 原作 逢坂剛『百舌シリーズ』(集英社刊) 脚本 仁志光佑 監督 羽住英一郎 音楽 菅野祐悟 出演 西島秀俊/香川照之/真木よう子/池松壮亮/伊藤淳史/杉咲花/阿部力/伊勢谷友介/松坂桃李/長谷川博己/小日向文世/ビートたけし ...続きを見る
to Heart
2016/09/24 19:37

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
取り敢えず人気のある芸能人を使えば観客動員数は上がるという事で・・・

先日『キュティーハニー』の予告を観ましたが、暗くて陰々滅々としてキューティーではありませんでした。
キューティーなんだから明るく軽やかに色っぽく作って欲しいものです。
主役の女の子がスタイルがよい美人さんなので惜しいことです。
ねこのひげ
2016/09/19 05:54
ねこのひげさん、こんにちは。

ドル箱スターという昔はやった言葉がありますけれど、アメリカン・ニューシネマ以降必ずしも当てにならないという感じがありました。
昨今は、観客層がTV層とダブりますので、そういう感じになるのかなあ。
見た目は立派になりましたが、僕らが若い頃散々馬鹿にしてきた邦画のほうが全体としてはまだマシかも。
オカピー
2016/09/19 21:31

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