プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「バクマン。」

<<   作成日時 : 2016/09/14 09:04   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 6 / コメント 2

☆☆☆(6点/10点満点中)
2015年日本映画 監督・大根仁
ネタバレあり

子供の頃TVアニメは観たが、コミックは殆ど読まず、地図と国語辞典を眺め、本を読む少年だった。中学から高校の初めにかけて数年間姉の買った「なかよし」「りぼん」の少女漫画をこっそり読んでいた時代もあるが、生れてこの方漫画には殆ど縁のない人生である。昔アニメ化されたものを別にすると、知っている漫画は実写映画化されたものしかない。

小学生時代に「少年ジャンプ」が創刊された。それは記憶している。本作は、現在一番売れているらしい週刊コミック誌「少年ジャンプ」に青春を賭ける二人組の高校生を描く、大場つぐみ(物語)、小畑健(画)原作のコミックを大根仁監督が実写映画化したスポ根映画の亜流である。

原作者同様に、神木隆之介はお話の創作、佐藤健は作画に専念するので、原作者自身を多分に投影した内容なのだろう。
 高校二年生の神木は創作力はあるが絵の才能がないので、抜群の画力を持つ同級生・佐藤に「漫画家にならないか」と声を掛ける。無碍に断ろうとした佐藤は、思いを寄せる声優志願の同級生・小松菜奈が通りがかった際の成り行きで、承諾してしまう。
 かくして書き上げ「少年ジャンプ」に持ち込んだ原稿は、編集者・山田孝之によりそれなりに評価される。しかし、同じ高校生・染谷将太が既に連載を決めたと知って俄然高い目標を持ち、最初は連載の決定を、連載が決まると今度は染谷より先に読者人気投票1位を獲得することをターゲットにする。
 菜奈嬢をモデルにしたヒロインを作り出すと人気が上がるが、過労で佐藤が血尿のため入院する大ピンチ。それでも1位獲得のために佐藤君が病院を抜け出すと、ライバルであると同時に仲間意識の高い作家たちも手を貸す。果たして首尾は・・・? 

クイズを通して知ったのだが、「少年ジャンプ」の標語は【友情、努力、勝利】で、その標語になぞって作劇してあるのがなかなか上手い。その中で【友情】の扱いにやや鼻白ませる感じがないでもないが、演じる顔ぶれの軽味のおかげで、実は結構胸を打たれもしたのである。

一番秀逸なのは、佐藤・神木と染谷のライバル関係を漫画と実写とを合成しチャンバラ風に表現した部分で、躍動感があって大いにヨロシ。この躍動感は作品全体に通ずるものであり、漫画のコマを意識したショット処理が奏功した形。コミックの単行本を交えたエンディング・ロールも洒落ていて楽しめる。

今や日本映画に一番多く素材を提供するのはコミック。時代は変わったもんじゃね。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(6件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
バクマン。
ワクワクしっぱなしでめっちゃ面白かった!!   ...続きを見る
Akira's VOICE
2016/09/14 10:15
バクマン。〜るろうに剣心vs.寄生獣
公式サイト。大場つぐみ、小畑健原作、大根仁監督。佐藤健、神木隆之介、小松菜奈、桐谷健太、新井浩文、皆川猿時、宮藤官九郎、山田孝之、リリー・フランキー、染谷将太。週刊少 ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2016/09/14 11:09
「バクマン。」
思えばマンガというものには幼少時から大変お世話になってきた。小学生の頃の「りぼん」を皮切りに、月に一回の「別マ」の発売日は楽しみだったなぁ〜。ちょうどその月一の日が誕生日と同じ日なので、一年に一回誕生日プレゼントみたいだな、と思う「別マ」の発売日があった事をよく覚えている。少年マンガでは私はサンデーやマガジン派だったので、今回の「バクマン。」にあるような「少年ジャンプ」の狂騒的な面についてはあまりよく知らない。もちろん、漫画家(及びその担当編集者)がどれだけの才能があり、どれだけ大変な思いをして... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2016/09/14 13:11
バクマン。★★★★
「DEATH NOTE」の原作コンビ、大場つぐみと小畑健によるテレビアニメ化もされた大ヒット漫画を、『モテキ』などの大根仁監督が実写映画化した青春ドラマ。性格の違う高校生2人がタッグを組み漫画家への道を歩んでいくさまを、大根監督ならではの巧みな映像表現を駆使して... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2016/09/15 15:48
ジャンプよ永遠なれ〜『バクマン。』
 作画担当の真城最高(佐藤健)とネーム担当の高木秋人(神木隆之介)の二人 は、高校二年生の夏休み最後の日、初めて描いた漫画を集英社に持ち込む。 そこには、憧れの漫画週刊誌 「少年ジャンプ」 の編集部があるのだ。編集者・ 服部(山田孝之)に見込まれた二人は、ジャンプに連載を持てる漫画家を目指 し、奮闘するのだったが・・・。 ...続きを見る
真紅のthinkingdays
2016/09/16 10:33
『バクマン。』('15初鑑賞70・劇場)
☆☆☆☆☆ (10段階評価で 10) 10月3日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター8にて 13:25の回を鑑賞。 ...続きを見る
みはいる・BのB
2016/09/18 11:44

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いまや総理大臣までがゲームのキャラクターを演じる時代でありますからね。
日本と言えば、漫画とゲーム。
ここまで世界的になるとは思いませんでしたね。
オタク文化で終わるだろうなとおもってましたからね。
ねこのひげ
2016/09/19 06:25
ねこのひげさん、こんにちは。

漫画を読む人を軽蔑しませんが、漫画しか読まない人を僕は軽蔑します。
最近の映画におけるアクションが漫画のコマ割りみたいなのが気に入らない。案外影響があるのでは?
オカピー
2016/09/19 21:08

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「バクマン。」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる