プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「百日紅〜Miss HOKUSAI〜」

<<   作成日時 : 2016/09/01 09:06   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 6 / コメント 2

☆☆☆(6点/10点満点中)
2015年日本映画 監督・原恵一
ネタバレあり

「クレヨンしんちゃん」でお馴染みの原恵一監督によるアニメ時代劇で、原作は「合葬」と同じく杉浦日奈子だが、実写とアニメという違いはあるとは言え、映画としてはこちらのほうが断然良い。

内容はタイトルからある程度想像される葛飾北斎とその三女お栄の人生を描くもので、始り方から新藤兼人監督「北斎漫画」(1980年)のリメイクかと思った後徐々に本作独自のアングルのお話となっていく。

主人公はお栄(声:杏)で、年頃なのに父親・北斎(声:松重豊)の代筆に忙しく男性との縁が薄い彼女の、父親との、或いは生まれつき目の見えない妹お猶(声:清水詩音)との、或いは画家仲間との交流が描かれる。

ヒロインの男性との希薄な人間関係と画家としての力との関係に触れた女性映画としての要素が色濃いように思う。一方で心霊現象のエピソードも多く、さらに姉妹の交流に触れた部分が強い印象を残す。種々雑多なエピソードから江戸時代後期の気分を再現するのが狙いなのだろうが、些か散漫な感じが残るのは良し悪し。

個人的には姉妹の交流を描いた部分と心霊現象が一体となっていくところが気に入った。お栄が可愛がっているお猶は病を患い、結局死んでしまうのだが、その際にその生霊がお栄を追って家にたどり着く。おどろおどろしい描写は一切ない。一陣の風が吹き、北斎の許に一輪の花が残る。そもそも肉親の情に弱い僕だけに、姉妹の交流からここに至る一連の描写にじーんとさせられたのである。

僕は友情より家族の情を信じたい。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(6件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
百日紅〜Miss HOKUSAI〜★★★★
杉浦日向子の代表作の一つ「百日紅」を、『河童のクゥと夏休み』『映画クレヨンしんちゃん』シリーズなどで知られる原恵一監督がアニメ映画化した群像劇。江戸の浮世絵師として数多くの作品を発表し、世界中のさまざまな分野に多大な影響をもたらした葛飾北斎と、その制作... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2016/09/01 12:25
百日紅〜Miss HOKUSAI〜
【概略】 葛飾北斎の娘で、恋に不器用な浮世絵師のお栄と、両国橋や吉原、火事、妖怪騒ぎなど、喜怒哀楽が満ち溢れる江戸の街で暮らす人々の姿を、四季の風景と共に描き出す。 アニメーション ...続きを見る
いやいやえん
2016/09/01 14:26
百日紅〜Miss HOKUSAI〜
赤い色で想像力が羽ばたく 公式サイト。杉浦日向子原作、原恵一監督。(声)杏、松重豊、濱田岳、高良健吾、美保純、清水詩音、筒井道隆、麻生久美子、立川談春、入野自由、矢島晶子 ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2016/09/01 16:26
映画・百日紅〜Miss HOKUSAI〜
2015年 日本 ...続きを見る
読書と映画とガーデニング
2016/09/02 08:07
15-154「百日紅(さるすべり)〜Miss HOKUSAI〜」(日本)
わさわさ散って、もりもり咲く  お栄は23歳の女浮世絵師。父は当代一の人気絵師、葛飾北斎。そんな偉大な父の下で代筆を務めながら、居候の善次郎やライバル門下の売れっ子絵師・歌川国直らと賑やかな毎日を送っていた。  しかし、絵師としての才能に疑いはないものの、未だ恋を知らない彼女の絵は、上手いが色気がないと評されてしまう。  そんな厳しい指摘に落ち込みつつも、持ち前の負けん気で不器用なまでにまっすぐと絵と向き合っていくお栄だったが。(「allcinema」より) ...続きを見る
CINECHANが観た映画について
2016/09/03 00:12
「百日紅〜Miss HOKUSAI」
妹との絆(きずな)がいい。 ...続きを見る
或る日の出来事
2017/01/27 23:15

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こういう映画は実写よりアニメの方がよろしいようですね。
ねこのひげ
2016/09/04 19:06
ねこのひげさん、こんにちは。

声を当てたのが俳優なので、実写でも観たいという人もいました。
この監督さん、群馬県出身です^^
オカピー
2016/09/04 20:34

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「百日紅〜Miss HOKUSAI〜」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる