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zoom RSS 映画評「悪魔のいけにえ」

<<   作成日時 : 2016/08/24 08:56   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
1974年アメリカ映画 監督トビー・フーパー
ネタバレあり

2003年にリメイクも作られたトビー・フーパー監督の怪作である。実話に見せかけているが、実在した殺人鬼エド・ゲイン(「サイコ」主人公のモデル)の事件を流用した完全フィクションということになるらしい。

テキサス、まともなガソリンスタンドもないような辺鄙な田舎を旅行中の5人の男女グループが自分の手を傷つけるなどする変質者的なヒッチハイカーを乗せて嫌な気分になった後、グループの兄妹が昔住んでいた家に立ち寄る。グループの男女がガソリンがあるかもしれないと近くの家を訪問したところ、変なマスクを被り電動ノコギリを振り回す大男に襲われる。壮絶な恐怖劇の始りである。
 続いて兄を含む二人の男性を殺されて唯一人残された美人マリリン・バーンズが必死に逃げ回り、やっと逃げ込んだ先が大男やヒッチハイカーの父親の営む人肉屋だった為家に戻され、再びそこから逃げ出すチャンスを伺うことになる。

「殺し自体を目的とする殺人などつまらん」とヒッチコックなら言うだろうが、とにかく本作の眼目は理由なき殺害の数々を描き、その状況から文字通り必死な表情で逃げるヒロインの姿を追うことである。殺す側には人肉を得、人体家具を作るという猟奇(=変わったものを集めること)的な目的はあっても殺される側にすればそんなものは理由にならない。

そうした異常(グロテスク)趣味が横溢するこの作品は、後年の「13日の金曜日」シリーズに影響を与えたと思われる大男(レザーフェース)の殺戮場面こそ恐怖映画的と言えるが、全体としては今やほぼ死語となった感のある怪奇映画の趣である。大きなスクリーンで見れば、観客もヒロイン同様精神病院に投げ込まれたような気分になって、ゾッとするにちがいない。幸か不幸か、僕は前回も今回もTV鑑賞でござる。

VFXによる加工のできない時代につき人体損壊描写はさほどではないが、想像させる恐怖には相当の迫力がある。

僕の記憶では、本作によりチェーンソー(電動ノコギリ)という外来語が日本に定着した。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
中学生の頃見た大人の顰蹙を買う映画ということで、私には非常に愛着のある一本だったりします(笑)。各部分の描写だけ見れば当時注目されただけのことはあると思いますが、後年一部で過大評価されてたり、適切に評価されてないかな、と。オカピーさんのレヴューはよいのでもっと大勢の映画ファンに読まれて欲しい。
スピルバーグがこの作品好きだったみたいで、「ジュラシックパーク」でティラノザウルスにジープが追っかけられる場面はこの映画の一場面を連想させました。
nessko
URL
2016/08/24 10:20
nesskoさん、こんにちは。

恐れ入ります。
僕も過大評価されているように思います。ゾッとするけれども、行きすぎの部分に笑いたくなる感じもありますね。

>スピルバーグ
日常における不条理、幕切れの哄笑など「激突!」に通ずる印象もありますし、スピルバーグが好むのが解る気がします。

>「ジュラシックパーク」
なるほど。言われてみればその通りですね。
オカピー
2016/08/24 22:28
劇場で観たときは怖かったですけどね〜っ。
テレビで観ると半減しますね。
ねこのひげ
2016/08/28 13:01
ねこのひげさん、こんにちは。

それが僕には幸いでした^^
オカピー
2016/08/28 22:48

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